4th MCD
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Dark Moor / From Hell
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Track List :
1. From Hell 2. The Sea 3. The Misterious Maiden
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評価 … ★★★★☆☆☆☆☆☆(数曲に光) スペインの雄Dark Moorが帰って参りました。2003年11月リリースの4thアルバムに先駆けたシングルです。
メンバーチェンジ後の最初の作品ということで、注目はもちろん新ボーカルであるアルフレッド・ロメーロ氏。第一印象から書きますと、何のinfoもなければエリサが音程気にして繊細に歌っているのかなという印象を受けました。主にその中世的な声に起因していると思われますが、デビュー当時写真を晒しているにも拘らず、女性ということに気付かれなかった彼女の逆とでもいいましょうか、線が細いので頼りない感じはあるものの、前任の音程・リズム感の悪さに辟易していた私個人的に、その点が解消されたのは評価出来るポイント。何にせよボーカルが痛手になって聴くのが拷問ということはないので、下手であればあるほど評価が上がるという、不可思議な趣向を持っておられる方以外は安心して大丈夫だと思われます。ただ、エリサの雑な歌唱がB級感モロダシだったとはいえ、その雑さがワイルドさとして生きるギリギリのレベルを保っていたのが魅力でもあった点においては、新任の芯の細さ・押しの弱さが物足りなく感じるのも事実でした。
肝心の中身は#1はミドルテンポを基調にしたキャッチーな曲、#2は3rd路線のダークさと漂々感を携えた曲、#3はBeatriz Albertというゲストの女性ボーカルを全面に出した、After Foreverタイプのゴシック系の曲となっており、「まずは様子見」的なシングル全開の内容。このシングルだけで新生Dark Moorを図るのは難しいですが、何度聴いても思うのは、楽曲全体のスケール感が今までに比べて縮じこまって聴こえてしまう点でしょうか。しかしながら#1を代表に短い曲の中にもクワイアを用いたり、スネアの頭打ちを効果的に取り入れ起伏を作ろうとしているのは伝わってきます。・・・伝わってくるがゆえに、、、曲自体は細部まで練られているのが特徴であるDark Moorには、結局エリサのような野太さと伸びやかさの同居したワイルドさが一つの要素として必要なのかも、と複雑な気分になります。3rdアルバム以降、他のバンドにゲスト参加する度に下手になっていく彼女と安定感はある新任、どっちが今のDark Moorに向いているかと考えると微妙ですが。
総評としては、4thアルバムに期待を繋ぐ物にはなりましたが、繊細さとスケール感を併せ持ったエドゥ・ファラスキ(ex-Symbols, Angra)のような人物はスペインにいないのかねぇ、と、ないモノ(ヒト)ねだりをしながら悶々とさせられるシングルでした。限定1000枚。お早めに。
新譜サンプルはこちらからどうぞ。 重めですがタイトルずばり「The Dark Moor」という曲もフルで聴けます。 ~どみね。~
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Best tune : From Hell
3:54の短いランニングタイムに、Dark Moorが得意とする要素をあれもこれもと効果的に詰め込んだこの曲をベストチューンに。イントロはBOOWYみたいだと思ってふと回想したら、2ndの「Maids of Orlean」でも露骨にマリオネットなキメフレーズあったよなぁとか無駄な感想をこの小さな欄に詰め込んでる俺とこの曲は大違いだ。
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