Dark Moor / Between Light and Darkness
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Track List :
1. Memories 2. From Dawn to The Dusk 3. A Lament of Misery 4. Echoes of The Seas 5. Mistery of The Goddess 6. The Shadow of The Nile 7. Dies Irae(Orchestral Version) 8. The Fall of Melnibone
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評価 … ★★★★★☆☆☆☆☆(地盤(Not bad)) スペイン出身のバンドとしては一人勝ちの感のあった我等がDark Moorの企画盤。当初は来たるべき4thまでの繋ぎだったはずが、衝撃のバンド分裂劇を経た為Elisa & Enrikの馴染みの深いラインナップとしては最後のアルバムとなってしまいました。最初に言付けますと、企画盤だから当たり前ですが”Dark Moorに魅せられた人達向け”のアルバムです。このバンドの風評を聴いてどれから買おうか悩んでる方は、目先の新譜だと勘違いしてこれから手を出しちゃだめよんよんとだけ。新曲もなかなか良い出来だけど。
今作は新曲4曲(アコースティック)に旧譜の各国ボーナストラックとして収録されていたものを3曲、3rd収録の「Dies Irae」のオーケストラver.の8曲となっています。100%ファンへのお楽しみプレゼントという趣ですが聴き応えは十分あります。新曲に関しての注目は特に#1「Memories」。非常に良質のメロディを持っており、アコースティックギターとバイオリンのアンサンブルが心地良い曲になっています。是非ともエレクトリックとしての再録も聴きたい曲かなと。#2「From Dawn to The Dusk」はアコギにフルートが絡む曲、#3「A Lament of Misery」はワルツを基調にした非常に情感豊かな曲です。#4「Echoes of The Seas」はドラムすら一切なく弦楽器メインで演奏されたインスト。次に各国ボーナストラックの注目は#6「The Shadow of The Nile」。3rd「Gates of Oblivion」の日本以外でのボーナスとして収録された曲でTherionタイプという感じだと思います。#5「Mistery of Goddess」・#8「The Fall of Melnibone」はそれぞれ日本盤3rd・2ndアルバムのボーナスなので既出曲。#7「Dies Irae」のオーケストラバージョンは正直そんなに変わり映えはしていません。オーケストラと言うからにはドラム控えめでやって欲しかったかも。せめてツーバスは使わないとか。でもやはり良い曲ですねぇ、元曲が元曲ですけど。
全体としてはファンなら嬉しいプレゼントなんじゃないでしょうか。ダクムーメイニアであれば「The Fall of Melnibone」の収録されたアルバムが3枚目になるのも事実ですが(笑)。ただまぁもう脱退しちゃったんでDark Moorとは直接の関係はありませんが、元看板だったElisa Martin、確かにスパニッシュとしては一番有名なボーカリストで実力もトップクラスかもしれませんが、いい加減このリズム感の悪さはどうにかならないのでしょうか。。。押しの強いエレクトリックな音像の中ではなんとか許容範囲でしたが、よりアンサンブルが問われる骨格だけに近いアコースティックの世界だと結構厳しいものがあります。音楽の根本であるリズム感がこのままじゃいつまで経ったって、RhapsodyのFabio LioneやAngraのEdu Falaschiのような、クサメタルの境を越えて評価されている一級戦と肩を並べることは出来ないでしょう。クサければオールOKな優しい人達の間で愛でられるには現状で十分ですが。フェイバリットバンドゆえ、好きなボーカルがゆえに厳しいかもしれませんが今後の活躍に期待しています。
なおDark Moor本体にはAlfred Romeoなる22歳の男性ボーカル、Jose Garridoなる24歳のセカンドギタリストが加入した模様。とりあえずは解散という形に追い込まれなかっただけでも良かった良かった。 ~どみね~
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Best tune : Memories
このバンド独特の切ない様な明るい様な飛翔感が一番良く出ています。
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