1. From Clarity to Insanity 2. The Scaffold Scenario 3. Cold Bits of Fire 4. Bloodstained Prophecy 5. Menace and Prayer 6. Synthetia 7. Opus Void 8. Divinity
評価 … ★★★★★★★★★★(神盤)
はいはい来ましたよ授業の時間ですよ席について下さい。
現在は新たな世界へとその音楽性を進め、既に「ここ」にはいない彼らが2000年に産み落としていったこの1stアルバム「Menace and prayer」は、キラキラとしたベル系Keyが印象的なメロディックデスメタルで、Children of bodom的なリズムにIn flames風のメロディを乗せた、といったの作風が故か、世間様では「チルボドのパクリ」で完結されてしまっておりますが、残念ながら私の感性はそれだけには留まりませんでした。
In flamesからの借用らしきフレーズは幾つか見当たりますが、それもごく一部。眩しいほどのKeyが前面に出ていながらも、主役はあくまでギターであり、あくまでリフであることが、Children of bodomとの差異として挙げられます。その為、2ndまでのChildren of bodomほどネオクラシカル風味は強くなく、ソロらしき物も殆どありません。所々でGtやKeyが単独で旋律を弾きますが、インプロヴァイズ的な物ではなく、しっかりと作りこまれた、極めてメロディアスなもので、特に6曲目:「Synthetia」中盤のソロなどは、沈む夕日を背に砂浜を競歩で前進したくなるようなメロディをたった一本のギター、短音の旋律で表現しており、圧巻です。というか涙のダム。