Dragonforce / Valley of the Damned
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Track List :
1. Invocation of the Apocalyptic 2. Valley of the Damned 3. Black Fire 4. Black Winter Night 5. Starfire 6. Disciples of Babylon 7. Revelations 8. Evening Star 9. Heart of a Dragon
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評価 … ★★★★★★★★★★(神盤) VICTORがまた延期させおった報を聞きブチキレ寸前GOLDに駆け込み寺して参りました。今更Dragonforceってレビューはもう↑でも他サイトでもされつくされた感がありますが、居ても立ってもいられなくなってるのでちょっと別の角度から稚文をば。
このバンド何が凄いってドラムなんですよ、ドラムのDidier Almouzniさん。ほぼ全曲速いとかそういうことじゃなくて、ここまでアタックの気持ち良さ・一発一発の絶妙なタメをCDに収められたバンドってメロスピ界隈でいたでしょうか。俺の知ってる限りではいないです。初めてジーン・ホグラン(ex. Strapping Young Lad)のドラミングを聴いた時かフロ・モウワー(ex. Cryptopsy)を聴いた時並の衝撃。タメなら真也(ex. Luna Sea)を生で見た時も上手いと思ったけど、Starfireで聴けるタメには久々メロスピ系のバラードで感涙してしまいました。ドラムロール後に走り気味になるっていう欠点はありますがそれを差し置いてもアタックの気持ち良さが抜群です。
あと特筆すべきは足技の見事さ。同じ爆裂疾走でもただテンポが速かっただけのPower Questとの決定的な違いかもしれません。それもこれも単純にツーバスで疾走するんじゃなくて8ビート(バイテンの4ビートと言った方が正しい)で勝負してる辺りに所以があるのかと。とにかくキレの良さが半端じゃありません。でここぞという所でツーバスを上手く絡めて疾走感をさらに高揚させると。Dragonforceが他バンドに比べて圧倒的に気持ちよいバンドになっているのは、このドラムが大きな要因だと言っても過言じゃない気がします。やばい。こんな壷にはまったドラマー久しぶり。
…んでまぁここからメロディ楽器人叩きが始まるわけですがまずはボーカルさん、やばすぎ。いたるところでリズムがズレまくる彼、2chのどっかで「ドラムがしょっちゅうこけそうになる」とかいう書き込みを見たような気がしますが、書いた方はおそらくこのアルバム特有の罠に嵌っています。ボーカルがズレまくってるせいでそう聴こえるだけ。拍を数えながら聴くと(ボーカルのせいで非常に数えにくいけど)段々むかついてきます。とにもかくにもテンポチェンジを全く意識出来ていないわ、ツーバスになるともう自分のリズムで唄っちゃうわでいくらメロスピとはいえこれはどうにかして欲しい次第です。ドラムも前述の通りロール後にズレ気味になっている箇所がぽつぽつと確かにありますが、ズレて聞こえる所の75%は歌い手さんのめちゃちゃなリズムのせい。
でギター。第1に意味不明なワーミー、味といえば味なのかもしれないけど使い過ぎで価値(意味)が減ってるように思います。第2にめちゃくちゃ派手で華々しいんですが、ここぞという所でリズムズレるのが気持ち悪いです。まぁ彼については”聴いてて気持ち良い”という武器があるのでお願いと言った方が正しいですが。でもBlack Winter Nightのソロ入りでずっこけるほどやっちゃってるし。Black Fireのイントロもどう聞いてもテンポおかしい。サビもボーカルと相俟って酷い。あとStarfireのサビ前のブリッジ、バラードなんだからきっちりと正確に弾いて下さい。楽器の録音順は知らないけどこのアルバム全体に言えることで、君までボーカルに引きづられたらドラムだけがモタって(走って)るように聴こえるじゃないですか。
以上文脈の薄い文章を箇条書きみたいに書きましたが、めちゃくちゃ好きなアルバムだからこそと思って頂けますと幸いです。全てがドラム擁護のための文章みたいになってますが、次作であと一歩正確さを備えてくれないと褒めた俺がバカミタイ・・・あ、いや、ベタ褒めはしかねるので頑張って欲しいです(w。まぁとにかくHeavenly「Sign of The Winner」同様、B級は完全に抜けてるのに何故かA級の方向は向いてなかったアルバムの最高峰だと思います。音楽の相対的な価値はリズム隊が決めるという持論を確認させてもらえたアルバムです。 ~どみね~
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Best tune : Starfire
シンプルながらドラムに泣いた曲ということでこれに。もちろん曲も最高です。 メロディ的にはHeart of Dragonが気に入りました。
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評価 … ★★★★★★★★★★(神盤) 1999年末に結成後、ほどなくしてmp3.comに公開された音源は 俺の心に衝撃をもたらした…。 それから経つこと3年。無事NOISEとの契約を果たしたDRAGONFORCEは満を持してデビューアルバムを世に放ちました。 その内容は、早くから音源を聴き、注目していた人にとってはまさに期待通り。全編に渡って独特で爽快なメロディーがこれでもかと繰り出される本作品は、新世代メロディック・パワーメタルの一つの形を体現した素晴らしい出来となっています!
Web公開当初のデモ音源ではZP Theatの危なっかしい歌唱が不安要素の一つではあったのだけど、本作では相変わらず線は細いながらも不安定感は激減。納得のいく歌声でリードを取っていて一安心(笑)。#2 Valley of the Damnedや#4 Black Winter Nightでの爽快なコーラスや血が騒ぐシンガロングに乗って、やばいぐらいフックのあるメロディを歌い上げる様はもう大悶絶モノっす。
そして演奏陣はデモの段階から期待していた通り!いやそれ以上かも。イントロである#1とバラードの#5以外の全部で聴くことが出来る、Herman LiとSam Totmanが奏でる「そりゃ弾きすぎだろ!」って感じの激キャッチーなツインリード・ソロパートは、突っ込みを入れたくなりつつも聴いているうちに体の芯から喜びが満ち満ちてきて、自然と顔がほころんでくるほど。特に#2 #4 #8 #9での弾きっぷりがタマラン~。#8 Evening Starと#9 Heart of a Dragonなんかは新曲なんで喜びもひとしおだったりします。
Vadimが奏でるシンフォニックな装飾は、デモの段階ではあまり聴けなかったので最初に聴いた時にはちょっとびっくりしたけど(苦笑)、慣れてくるとこれがまたまた気持ちいい。まさにかゆい所に手が届く感じで、時にキラキラに、時にシンフォニックに絶妙な味付けを施してくれてます。
ドラマーであるDidierはちょっと危なっかしい所があるかなあ。でも小気味よいテンポで疾走をカマし、手数を使って攻めるスタイルでこの爽快な楽曲を形作るのに大きく貢献しると思う。ベーシストのDiccon Harperもパーマネントなメンバーでないながらも、#2 Valley of the Damnedを始めとしてすげえ良い仕事してるのもポイント高いわー。むしろこのまま正式メンバーになっちゃって下さいよマジで(笑)
しかしちょっと残念なのは9曲中5曲が既出曲。イントロを抜いたら新曲はたったの3曲…ってことですか。でも既出曲はアレンジの変更がちょこちょこ有ったり、各々の演奏レベルやプロダクションが向上してたりして、デモをしゃぶり尽くすように聴きまくっていた俺でも新鮮に楽しめました。そして何より新曲の3曲がこれぞDRAGONFORCE!って感じのスピードナンバーだったということもあって、こういう構成でも俺は十分楽しめましたよ。もう「待った甲斐があった!」と声を大にして言える出来です。
このデビューアルバムを聴いた今、もっとこいつらの曲を聴きたい!2ndが待ちきれない!って心境に、早くもなってきてます(苦笑)。彼らがこれからどう成長していくのか、マヂで楽しみっすわ。
聴いてない奴ぁ聴け!Written by モヒ
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Best tune : Black Winter Night
デモ時代から大好きな曲だったんですが、このアルバムバージョンも素晴らしい! 明快なサビに泣き、シンフォニックな装飾にまた泣き、トドメに弾き倒す激キャッチーなギターに笑い泣く!!そして勇壮なシンガロングに向かい拳を天高く突き上げる!! もう、感無量とはこのことですよ…。
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