2nd
Dragonforce / Sonic Firestorm
メテオー!

Track List :

1. My Spirit Will Go On
2. Fury of The Storm
3. Fields of Despair
4. Dawn Over A New World
5. Above The Winter Moonlight
6. Soldiers of The Wasteland
7. Prepare For War
8. Once In A Lifetime
9. Cry of The Brave

評価 … ★★★★★★★★★★(神盤)

速さというものが必要な要素(絶対ではない)として確立しているこのジャンルにおいて、その道を真っ先に極めたのはこのDragonfoceなのであろう。なんでメロスピバンドってブラスト使わないんだろう?と思っていた積年の疑問を打ち砕き、そこにキャッチーなメロディをこれでもかとぶち込み完成したのがこのSonic Firestormであろう。大嫌いなワーミー使いたい放題のピロピログチャグチャのクソチャイニーズギターは今作も曲の良さを2割ほど台無しにしてくれるが(特に、8の最後、死んでくれ)、今作の方向性は実に自分好みのものであった

正直前作は確かに良いとはおもうがワーミー使いたい放題のピロピログチャグチャのクソチャイニーズギター具合と音のざらざら具合、そしてボーカルの稚拙さが鼻について他レビュワーのように神をつけるまでには特に至らなかった。しかし今作は前作の焼き直しのメロディなどが出てこようとも、リズム感演奏力歌メロにおいて成長したこちらの方が個人的にこのみなので神をつけさせてもらいたい。ドラムがより自分好みになったというのもポイントが高い。そして歌メロのキャッチーさがこのバンドのウリであるわけなのだが、今作はボーカルのリズム感がだいぶまともになったのもあろうが、歌メロのテンポが舌もろくろく回らないような前作と比べると、26のようにタメが利いている箇所が存在し、そのうえで一気にDragonfoceのお家芸たる飛翔メロディが炸裂するので格段に聴いていて気持ちよいのだ。Bメロからのつなげ方も盛り上げつつもなめらかである

サンプル公開されてた1を聴けばわかることだが、ボーカルがなよっちぃ声から、渋みというか若干漢らしさを増した歌い方になっていてなかなかよいがハイトーンでは前作で聴けたあの声が出てくるのが苦笑を誘う。上質のメロディが絶対的な存在としてそこにありつつも、ワーミー使いたい放題のピロピログチャグチャのクソチャイニーズギターものさばってたりとB級要素も珠玉の中に併せ持っているところがこのバンドの強みの一つなのかもしれない。リリース前に公言していた「このアルバムは今までのメロディックパワーメタルから遠く離れたところへ我々を連れて行くだろう」という言葉に恥じない有言実行、看板に偽り無しの捨て曲無しのたいした作品であると思う。携帯電話ではないが次世代メロディックパワーメタルもついに始まったのだろうかね

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Best tune : Cry of The Brave

日本盤ボーナスバンザイ!一周してもっとも心惹かれたのがこの曲だった。サビの終わりそうなところでもう一撃畳みかけてくる箇所、曲名を歌い上げるのと同時にブラストが炸裂する箇所がたまらん。Keyも良い味だしてるね。Dragonforceで一番好き。2004年Best候補曲。

評価 … ★★★★★★★★★☆(仏盤)

Angra「Angels Cry」から始まったメロスピ史より10年、ヨーロッパを中心に研究開発されてきたこのジャンルに中国が参戦。ギターに絡みつく髪に目も向けずに第3勢力としての力を遺憾なく発揮し、アルバムを聴く度メロスパーの脳裏にホカホカの肉まんが浮かぶようになった伝説の1stアルバム「Valley of The Damned」はまだ記憶に新しい。

2004年2月、来日。マイティドラゴンストームの臭気が立ち込めるステージは筆舌に尽くしがたいものがあった。どれだけ凄かったかというと、Iron Maidenフェスティバルの為に来日し迷い子の如くその場に居合わせてしまったArch Enemyの面々が、メタルライブの常識を覆す目前の戦況に赤面し泣き出してしまうほど。ステージ狭しと走り回りロックンロールジャンプを決めまくるメンバーは奇妙というよりも美しくすらあった。


んでまーあれから約2ヶ月、ついに出ちゃったよニューアルバム!
2ndゲットズサ━━━━□⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡━━━━!!

はっや~(゚Д゚) くっさ~(゚Д゚) うんまー(゚Д゚)

猛スピード&青春メロディというDragonforceの核となるポイントは同様に、スマートに整えられたプロダクションと、メロディ楽器陣のリズム安定感が増した快作となっています。前作の『少々影を持ったお天気雨のようなメロディ』が『晴天真っ青』的なモノに移行しましたが、大枠では前作が気に入った人なら期待に応える作品ですよこりゃ。だって#4のバラード以外は全部疾走曲だもん。よっしゃー!ネットジャンキーの方なら既にご存知の通り、ドラムがDidier Almouzniから元Bal-SagothDave Mackintoshに交代していますが、基本に忠実ながらもブラストビートを武器に攻め上げる安定感抜群のプレイを魅せてくれており、前任に比べての相対的な目減りはしていません。個人的には前任の抜群のタメ感・爆裂感に溢れたタム回し、メリハリの付いた華麗な足技を聴けなくなったのは寂しいのですが、新任の前ノメリ感・デスメタルバンドで培ったブラストビートはDragonforceの陽気なメロディをより生かす方向で機能しており、彼等の”バカさ加減(褒め言葉)”を異次元レベルにまで引き上げたのではないかと思います。

まぁ前作の使い回しフレーズやそのまんまのメロディが所々顔を見せますが、それが一体なんなんだ!彼等にとって速いことは正義だ!誰がうまい棒の新味にビターテイストを望みますか?誰がヤマヨシのポテチに京風薄味を期待しますか?いけ!ゆけゆけ!ガッチャマーーン!!#1のソロこと、中国3000年の秘技「ザーサイ疾風拳」を喰らえ!モグモグ。#2の冒頭、試合ゴングとともに繰り出される百烈キックこと「昇龍ピータン脚」に自分から突っ込むんだ!やっ!やっ!やっ!Sonic Firestormという名のクスリ決めて、定まらない視線と垂れ落ちる涎に気付かないまま電車乗れれば君も立派な変質者だよ!
やったね!(*^ヮ')b

そんなアルバム。
~どみね。~

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Best tune : Fury of The Storm

パンチラ見たくて百烈キックに飛び込んでみたら即死しました。
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