Concept / Reason And Truth
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Track List :
1. Elegy of Truth 2. The (Soul Time) Version 3. The Answer II 4. Living a Lie 5. Power after Power 6. Death of Reason 7. Spes III (Paradoxical) 8. Alone (the Conversion) 9. Conceptsymphony (the Dialogue) 10. Sweet Dreams 11. From Ashes To New Life
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評価 … ★★★★★★★☆☆☆(秀盤) イタリアのメロディック・プログ・スピードメタルバンドの1st。2001年リリースのはずが2003年まで延びました。天晴れUnderground Symphony!!といっても実際Xametal界に紹介されたのは2002年なので、1年位の我慢で済んだわけですが、#1「Elegy of Truth」や#5「Power After Power」、#6「Death of Reason」が公開された時の衝撃が底知れなかったせいか、延期に次ぐ延期はつらかったですねぇ。
待ちに待った肝心の内容はというと、#1で当然掴みはOK!! 美麗なキーボードとともに始まり疾走する様は、同郷のAthenaが2ndアルバムで提示したプログ・スピードメタルの進化系とも言える内容。やっとCDクオリティで聴けたことに悶涙。まぁ勝負はここからだなと思いつつ、スピーカーの前でワクワクしながら待ってると次は、、、あれ…???なんかしょぼいぞ。。。#2「The Soul Time Version」はギターリフが疾走するリズムに乗って始まる曲なんですが、キーボードが飾り付けてないからか非常に痛々しい。でもサビでは爽快な昇天系メロディを決めてくれます。ギターのハモリパート後に美麗なソロを披露するのはキーボード。直後にギターリフに戻るのですが、その瞬間またイタくなる。う~む。気を取り直して、#3「The AnswerⅡ」は1分程のインストで、続く#4「Living A Lie」はミドルテンポ主体のプログレ方面のベクトルを向いた曲。でも1:46で疾走開始!Skylarkを思わせるフレーズが楽しくさせてくれます。で、イェンス・ヨハンソンのような音色でソロを決めて、また先ほどのフレーズで疾走!!メリハリも利いてるしこの曲は良いですね。#5は正に爆裂疾走という言葉がふさわしいキラーチューンの一つ。コード裏にピアノかまして疾走する様は飄々とした疾走とでも言いましょうか、美麗なメロディと相俟って高貴な空気をまとっている印象を受けます。#6はクラシックチックなプログレバラードチューン。やはり要はキーボード。というか独壇場ですね。繊細に、かつ壮大に繰り広げられる世界観の構築が素晴らしい。#7「SpesⅢ」はプログレチューン。イントロは非常にカッコいいんだけど、個人的にちょっとメロディが弱いかな。。。この曲はちょっと凡百っぽい感じを否めません。#8「Alone」は疾走チューン。#7に続いてサビに後一歩煽情力欲しいですね。本編ラストの#9「Conceptsymphony」は9分を越える大曲。しかし、内容はあまりないですね(^^;)。3分以降は無駄に曲を延ばしてる感を否めません。ここではジャズギタリストのステファノ・ミカレッリとのギターバトルが聴けます。フュージョンチックなので、ギターやってないと面白みがいまいち伝わらないかもしれませんが。にしてもステファノさん上手いです。CD買おうかな。で、その後は特に盛り上がることなく終わります。聴いててSkylarkの「Another Life」っぽいなとか思いました。#10・11とボーナストラックで、それぞれSwordなるバンドのカヴァーに疾走曲です。どちらも特筆すべき点はありません(汗)。疾走曲の方はキーボードばっちり乗せてくれてさえいれば。。。
にしてもここのキーボードはホント良い仕事をします。バックでコードの裏をピアノで鳴らすのは、このバンドのオリジナリティと言えると同時に、疾走におけるアクセントにもなっています。惜しむべくはそのコードの裏でピアノ鳴らすアレンジが、フルで公開されていた音源だけにしか施されていないことでしょうか。#2などもギターリフにそのアレンジ施して、メインメロディもキーボードが弾いてしまっていれば、結構な名曲に仕上がっていた予感がしてなりません。ギターもソロはなかなかに上手いんですけどねぇ。
総評としてはなかなかの出来ではありますが、フルで公開されていた曲と、サンプルとして公開されていた曲とのギャップがでかいです。メロスピ史上に残るのではないかとも言える程の名曲「Elegy of Truth」、「Power after Power」のような曲が存在する一方で、あとはなんか普通かも。残りのサンプルをあえて聴かずに、Concept絶ち!!とか言って待ち構えてた俺が悪いとも言えるんですが。あ、でも#4「Living A Lie」は非常に気に入りました。とりあえず「Elegy of Truth」、「Power after Power」・「Death of Reason」の3曲を、CDクオリティで聴けるというだけでも買う価値は間違いなくありますよ。 ~どみね~
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Best tune : Elegy of Truth
キラキラ疾走、悠久な広がりを見せるサビと言うことありません。 サビも疾走してて欲しいという人は「Power after Power」の方が気に入ると思います。
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