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Afsky / Om hundrede år
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Track List :
01 Stormfulde hav
02 Frosne vind
03 Tak for alt
04 Det der var
05 Tid
06 Fred være med støvet
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評価 … ★★★★★★★★★★(神盤) 北欧デンマーク、コペンハーゲン出身のOle Pedersen LukさんによるバンドAfsky、2023年に産み落とされた3rdアルバムです。2015年から活動を開始し良曲を世に送り出してきましたが、2020年の2ndアルバムから3年後となるこの3rdアルバムを見事に、珠玉の一枚として、光の届かぬ地の奥深くから掘り出された宝石に例えられるような、2023年を象徴する絶品として我々の元に届けられました。
さて、アルバムは静かに落ち着いたアコースティックの少し寂しげなメロディを奏でる音色で幕を開けます。劇的な旅路の始まりをここで迎えることになるのです。当初はゆったりとしたペースながらもサウンドは大きなうねりを描き、全ての感情が飲み込まれてゆきます。まさに嵐の海の中へと進んで行くかのようです。
続くトラックでは実に凍てつく風のような冷たさを纏ったメロディに身を委ねることになります。儚く美しくこの世のものとは思えない幻想のように広がる世界が待ち受けているのです。吹き付ける風がいかに冷たかろうとも、それは全て全身を持ってしてでも受け止めなければならないのです。後半に紡がれる畳み掛けるような歌唱も雄弁にそのことを物語っているでしょう。
次いで、感謝を捧げる時が訪れます。全てに対してです。メロディの輝きはさらに彩りを増し悲壮ささえも飲み込んでいくかのようです。そして全てが優しく包み込んでゆきます。それは祝福かもしれませんし祈りかもしれません。大きなエネルギーを感じることができる、それだけは確かなことと言えるでしょう。
折り返してゆきます。そこには何があったのでしょうか。ここまでの道のりで提示されてきたものなのか、これからの道のりで見えてくるものなのか、ここに示されるものなのか、それすらも既に忘却の彼方へと去ってしまったものなのか。非常に感傷的な楽曲と共に答えを見つけなければならないのかもしれません。
時間は過ぎ去り終盤へと差し掛かります。全ては有限なのです。無力さを知ることになるかもしれません。力強さも無力さも等しく、そこにただ存在する、その時間だけは誰にとっても平等であり続けるのです。ここに勇壮にも取れる歌唱によって描写される世界がそのことを、しっかりと表しているのを感じざるを得ません。
そして遂にラストとなり平和のうちにここにアルバムの幕を閉じ、一つの旅が終わりを迎えるのです。物語は完全にクライマックスを迎えると共にさらなる激情をも引き起こし続けています。あらゆる感情は決して逃れることができずに囚われ続けています。果たしてその旅の末路には何が待っているのか、この旅路は何をもたらすものとなっているのか、全ては聞く者の中に答えがあるとしか言えないでしょう。43分という絶妙な時間の中でここまでの筆舌に尽くし難い憧憬を抱くことができるとは想像のできなかったものかもしれません。
こちらのアルバムはSpotifyなどのストリーミング配信で聞くことが出来るのはもちろんのこと、フィジカルが欲しい場合にはbandcampから入手することが可能でVendetta RecordsからCD/LPがリリースされており、またEisenwaldからもLPがリリースされている他、カセットテープのリリースも存在するようです。必要に応じてメディアを選択することができる素晴らしいリリースですね。
美しく劇的なメロディで紡がれた、決して色褪せることのない完成されたこの一枚は、これからの旅路をいかなる時も共に歩んでくれることでしょう。
儚く優しい彩りを添えて...
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Best tune : Tak for alt
全て良い楽曲で占められているため、やはり感謝をもって臨みたいとそう思うわけです
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