Turpista / Turpistyczne wizje końca
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Track List :
01 Turpistyczne Wizje Końca 02 Choroba I 03 Obserwator Nie z Tego Świata 04 Ostatnia Posługa 05 Choroba II 06 Śmierć - Wyzwolenie 07 Belial (Morsun Diaboli cover)
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評価 … ★★★★★★★★☆☆(岩盤(Great)) 2体の幽霊らしき存在をあしらったジャケットがチャーミングな、ポーランドのバンドTurpistaの1stアルバムです。2014年1月にリリースされました。
洪水のように押し寄せる荒々しいサウンドでアルバムは幕を開けます。冷たく暗いメロディを撒き散らしながら非常にアグレッシヴかつ豪快に楽曲は展開してゆきます。不穏な雰囲気をヴォーカルと楽器隊が一体となって作り上げています。ヴォーカルは深みのある低音ヴォイスと、切り裂くような鋭い音域の2種類が使われます。
2曲目に入りスローなテンポで更に深みへと誘われます。ジャケットで描かれているような、十字架や髑髏が散乱する深い洞窟の中を進んでいくかのようです。不気味に鳴り渡る知識を思わせるようなドラムのサウンドと引きずるようなヴォーカルが我々を先導してくれます。鐘の音が鳴り響き曲は終わります。
続くObserwator Nie z Tego Świataは7分を超える曲となりますが、転がるようなドラムのサウンドと畳み掛けるような勢いのあるヴォーカルが印象的です。テンポ自体はそれほど速くはない曲なのですが、勢いのある印象を常に与え続けています。思わず首を振り回したくなることでしょう。中盤からは儚く悲しいメロディを投げかけながら駆けまわる展開も聴くことができます。後半はザクザクとこの世のすべてを切り裂くようなサウンドが轟きます。
Ostatnia Posługaは10分弱の更に長い曲となっています。アコースティックかつエスニックな風味のサウンドと祈りを捧げるかのような音響で始まり、暗闇の中からのぞかせる神秘的な印象を強く湛えた目まぐるしく変わる楽曲です。光の届かない深淵にある美しさや夢の様な儚さをたたきつけられる感触が続いてゆきます。
5曲目に入り、Choroba IIは打って変わって短いものとなっていますが、壮絶な絶叫が終始響き渡り聴くものの心を打ち続けています。何を訴えたいのかを2分に満たない時間の中でしっかりと噛みしめることができます。
Śmierć - Wyzwolenieは再度7分を超える楽曲ですが、こちらは曲の冒頭から徹底してダイナミックかつブルータルに進行してゆきます。まさに圧巻の仕上がりとなった曲になっており、ここまでのすべてを飲み込むサウンドは周囲の何もかもをまとめてその世界へと引きずり込むかのようです。この流れに逆らうことの出来る存在があり得るのか、そのような問いかけをする暇もないことでしょう。
アルバムのラストに配置されたBelialはMorsun Diaboliというポーランドのバンドのカバー曲です。ここまでの楽曲と変わりなくアルバムに溶けこんでおり、ここでも独特の神秘性を醸し出すことができています。終盤では気持ちのよいドラムサウンドを聴くことができ、また吹き付ける暴風のようなメロディとヴォーカルによって、更には儚いアコースティックなサウンドによってアルバムはここに終演を迎えます。
是非ともこのアルバムを聴きながらジャケットに描かれた2体の幽霊にどこまでも誘われてみましょう。行き着く先はどこなのか、このアルバムの先には何が見えるのか、暗い旅路を今日も彼らとともに進んでみることができるでしょう。
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Best tune : Ostatnia Posługa
暗く激しく美しい楽曲です。
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