2nd
Cult of Fire / मृत्यु का तापसी अनुध्यान
まさにインド

Track List :

01 संहार रक्त काली
02 अस्तित्व की चिता पर
03 शव साधना
04 काली मां
05 मृत्यु ही सत्य है
06 मृत्यु का वीभत्स नृत्य
07 खण्ड मण्ड योग
08 दिव्य प्रेम की ज्वाला से दग्ध

評価 … ★★★★★★★★☆☆(岩盤(Great))

チェコのバンドであるCult of Fireの2013年11月に発売された2ndアルバムです。今作ではジャケットもアルバム名も楽曲名も全てがインド風味になっています。デーヴァナーガリーで表記されているのでなかなか読むのが困難ですが、公式サイトに英語訳がありますので転載しておきましょう。

"Ascetic Meditation of Death":
Samhara Raktha Kali
On the Funeral Pyre of Existence
Shava Sadhana
Kali Ma
When Death is All
Gruesome Dance of Death
Khanda Manda Yoga
Burned by the Flame of Divine Love

多少なりとも意味を汲み取ることができるでしょうか。チェコのバンドといえば硬派に白黒のジャケットである場合が多くそれは大変素晴らしいことなのですが、このアルバムはインドらしさを前面に押し出して、カラフルで宇宙的なジャケットとなっていることも特徴として上げられるでしょう。もっとも、このバンドは1stアルバムも白黒ではありませんでしたが。

アルバムはसंहार रक्त कालीで見事に怪しさ満開のメロディで幕を開けます。旋律の繰り返しから重々しいギターが絡まる2分程度のイントロの後に、暴力的なサウンドと歌唱が轟きます。裏でポロンポロンと鳴っているメロディが仄かな悲しみを湛えており、圧力のあるブラストとの見事な調和を保っています。曲の後半には朗々とした歌声を響かせた後にオリエンタルな雰囲気で曲を終わらせます。

2曲目のअस्तित्व की चिता परでは強烈で破壊的な音像が出だしから炸裂し圧倒的な程に神々しさを感じさせられます。ミドルテンポ〜ブラストという流れに則った曲になっていますが、不思議な浮遊感を曲中に散りばめています。中間部分では炎の燃える音をSEとして挿入し、寂しげなギターのメロディが奏でられます。実に悲痛な美しさを誰もが深く感じることでしょう。そして悲痛なだけではなく親しみやすいメロディが雪崩れ込む曲の終焉部も見事と言わざるを得ません。

一時の静かなサウンドからヘヴィなサウンドへと一気に変容を遂げるशव साधनाは中盤のノリの良い爆走が心地よく体を動かしたくなる衝動に駆られることが請け合いです。後半部では地底から響くようなヴォーカルと心地よいリズムを刻むサウンドが一体となった世界観を楽しむことができ、再び凶暴なラストへと突き進みます。

アルバムも中盤になりकाली मांですが、ここのイントロでは再び怪しさ満開の呪詛のような歌唱を聴くことができ更にアルバムの世界に耽溺することができます。そしてここちの良いミドルテンポのリズムでギターサウンドが奏でられます。アグレッシブさは残しつつも、畳み掛けるハイテンションなサウンドからは少し趣を変え、キーボードによる演奏も聴くことができます。このような非常にセンスの良い使い方をすることによってより一層アルバムに深みが増していると言えます。

さて5曲目となるमृत्यु ही सत्य हैですが、ここでは幾層にも重ねられた響きを持つギターサウンドと激しく悲しく奏でられるブラストを聴くことができ、更に深みを増したヴォーカルを加えて曲は走ります。そしてそのままの勢いでमृत्यु का वीभत्स नृत्यへと突入してゆきます。実に好きのないサウンドが創りだされていて、聞いている誰もが逃げることができない状況へと追い込まれていくのです。中盤からは神秘的なメロディが顔をのぞかせた後に、再び一塊のサウンドが襲い掛かり覆いかぶさり全てを飲み込むかのように荒々しく包み込みます。

खण्ड मण्ड योगでは地を引きずるかのようにスロウなテンポを持ってして激情を投げ打ちます。メロディラインは更に悲しみを増し、冷たい大地の岩肌の上で吹き付ける風雨にさらされるかのようです。破壊から荒廃へという見事なダイナミズムが完成を見ようとしており、このアルバムの流れの秀逸さを感じさせられます。後半では痛みを増すかのようなドラムサウンドも鳴らされ悲痛さに磨きがかかってきます。

アルバムのラストとなるदिव्य प्रेम की ज्वाला से दग्धでは1曲目のラストで聴かれたオリエンタルな響きが再び現れます。非常にドラマティックな構成になっており、荒々しいサウンドと一定のテンポで紡ぎだされる反復メロディの対比があり、そして歌唱は既に廃され語りとしてのヴォーカルのみ存在します。こうして荒々しくも絶望的なほどに悲しみに満ちた一つの世界が今静かに幕を閉ざすのです。

アルバムは全8曲で50分弱の非常に聴きやすい構成であり、楽曲がバランスよく作られている収められている為、誰しもがこの妖しくも魅力的な世界観に浸りこむことができるでしょう。時に神々しく時に悲痛な、或いは現実の一部が切り取られたかのような世界への扉を開いてみましょう。

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Best tune : शव साधना

イントロの素敵なメロディや中盤のパワフルなブラストと聞き所満載な一曲です。
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