3rd
いきものがかり / My song Your song
白い部屋

Track List :

01 プラネタリウム
02 気まぐれロマンティック
03 ブルーバード
04 スパイス・マジック
05 かげぼうし
06 帰りたくなったよ
07 message
08 Happy Smile Again
09 くちづけ
10 僕はここにいる
11 プギウギ
12 幻
13 心の花を咲かせよう
14 帰りたくなったよ -acoustic version-

評価 … ★★★★★★★★★★(神盤)

2008年12月に発売されたいきものがかりの3rdアルバムです。2ndアルバムからは約10ヶ月という短期間でのリリースとなりました。

1曲目、プラネタリウム。リーダー作曲の名曲です。2008年10月リリースの11thシングルでドラマ主題歌にもなりました。イントロからサビまでの滑らかなメロディラインが非常に心地よくて、きよえの伸びのあるヴォーカルが絶妙に冴え渡っています。この曲は屋外で聴くと本当に綺麗で、横浜スタジアムでのライブでも演奏されましたが見事にイメージ通りの情景を奏でてくれました。

2曲目は定番感の強い気まぐれロマンティックです。2008年12月にリリースされた12thシングルかつこのアルバムの先行シングルで、ドラマ含めいろいろとタイアップが付きました。コスプレしてるPVが有名ですが、ライブでも定番ですよね。みんなで踊りましょう。いきものがかり的に誰でも盛り上がる曲と言えるでしょう。

3曲目のブルーバードはこれまたライブの定番曲。引き続きアップテンポで元気な曲です。これもまた毎回盛り上げてくれる熱い曲になってますね。2008年7月発売の10thシングルで、アニメ『NARUTO』のOP曲にもなりました。

4曲目、スパイス・マジックはほっち作曲のオリジナル曲です。Bメロ〜サビの流れなんかが非常にほっちらしいメロディの作りだと思います。ミディアムテンポでアコースティックギターのサウンドが、アルバム曲でのいきものがかりらしさを存分に発揮しています。丁寧な歌唱と繊細な歌詞の組み合わせもならではです。

5曲目かげぼうしも引き続きほっち曲です。優しいメロディと柔らかみのあるサウンドがここでも炸裂していて、このアルバムの流れの良さが聴いていて非常に強く実感できます。アルバムの作りがめちゃめちゃ丁寧でわかりやすくて気持ちいいのですね。この曲はふわふわした歌詞と、見事に表現しているきよえのヴォーカルと言う事無しです。

6曲目はシングル曲、帰りたくなったよです。2008年4月発売の9thです。この曲はやっぱりANNのED曲で流れていた印象が強いですね。リーダー作曲のバラードですが、サウンドにも歌詞にも暖かみがあって歌い上げるきよえのヴォーカルの存在感や安定感も流石というしかありません。2010年のアリーナツアーで最後に歌われていたのも印象的でした。

7曲目messageはほっち作曲の、気まロマのカップリング曲です。ゲームのCM曲になっていました。遊び心溢れる歌詞とノリの良いテンポと可愛らしい歌い方が楽しい一曲です。アルバムバージョンは曲の最後にちょっとおまけが付いています。アルバムの中ではこの7〜次の8あたりが中盤になりますが、やっぱり流れが素敵です。

次がその8曲目Happy Smile Againですが、こちらはプラネタリウムのカップリング曲です。リーダー曲で、テレビ番組のタイアップもありました。ライブでは『Happy Smile Again』のところをみんなでコール、楽しいです。軽いノリのミディアムテンポナンバーですが、これがまた盛り上がるんですよね。曲作りの巧さが引き立っていると思います。

9曲目、くちづけはインディーズ3rdに収録されていた楽曲の再録となります。ほっち曲ですが、アルバムで映える情熱的である意味パワフルかつ繊細な曲です。2010年のアリーナツアーでも演奏されましたが、その際には非常にライブ映えするギター&ハーモニカアレンジがされており、はっきりした世界観を描き出していました。昔からの『決め曲』だそうで、シングル曲には出てこないいきものがかりの魅力が詰め込まれています。このアルバムにおいても中核になっています。このアクセントがライブでもアルバムでも引き立つのだと思います。最後のやはり丁寧な歌唱が見事な締めになってます。

後半に入りまして、10曲目僕はここにいるはきよえ曲です。初の作詞/曲となるようで。ゆったりとしたテンポかつアコースティックサウンドで造り上げられた、やっぱりアルバムでこその楽曲だと思います。くちづけとは対照的にのんびりした雰囲気を醸し出していますが、懐かしさを感じるような不思議な曲です。

11曲目プギウギはリーダー曲で、歌詞にも言葉遊びが盛り込まれたような、そのうえでスケールの大きさでも魅せるような、聴き入らされるような軽快な曲です。音楽の楽しさや幅の広さがじっくりとが伝わってきます。

12曲目、ほっち曲の幻です。Aメロ〜Bメロの切ないメロディが印象的な曲と言えるでしょう。そんなに目立つわけでもないけれども、心のどこかに引っかかります。ここの辺りの終盤曲は本当にいきものがかりの真骨頂だと思うのですよね。シングル曲しか知らない人には是非とも聴いてみて欲しいと思います。

そしてこのアルバムのクライマックスとなるのが13曲目の心の花を咲かせようです。ほっち曲の壮大でドラマティックなバラードで、実にほっちらしい名バラードです。2011年の横浜スタジアムでアンコールの一番最後に演奏されましたが、イントロが流れた瞬間に全身が漲りました。バラード曲でこれだけ引きつけられるのはいきものがかりならではです。メロディの良さ、歌詞の良さ、ヴォーカルの良さ、サウンドの良さ全てが詰め込まれていると言う他ありません。ところどころでのきよえのファルセットの使い方など、歌での表情の豊富さも非常に行きています。

14曲目、帰りたくなったよのアコースティックバージョンはまあおまけのようなものです。ヴォーカルをじっくり聴けます。アコースティックバージョンは、カラオケで歌うと気持ちよかったりします。

何度も書いていますが、一枚のアルバムとしての流れが非常に心地よい一枚です。いつでも聴けて、何度聴いても飽きない、満遍なく普遍性を持ったアルバムです。

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Best tune : 心の花を咲かせよう

ほっちのバラード大好きなのです。
この曲だと大サビの、『終わりという始まり 始まりという名の終わり』『僕達はまだ歩いてく 僕達がまだ歩いてく』ってとこの歌詞とかたまらないです。横浜スタジアムで聴いたときはほんとに感動しました!
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