Review Woods of Desolation / Torn Beyond Reason

2nd

Woods of Desolation / Torn Beyond Reason
Official Site	Track List : 01 Torn Beyond Reason 02 Darker Days 03 An Unbroken Moment 04 The Inevitable End 05 November 06 Somehow...
評価　…　★★★★★★★★☆☆(岩盤（Great)) オーストラリア出身のメロウ・ブラックメタルバンド、2011年2月発売の2ndアルバムです。Grey WatersというバンドもやっているD.さんとTim Yatrasさんの二人のようです。D.さんがギターとベース、Timさんがドラムとヴォーカルです。D.さんはライブではどっちをry さてさて本作ですが、エコーがかかったかのような掠れまくったヴォーカルと薄っぺらいのをいくつも重ねたかのようなギターサウンドが印象的です。ジャケットから想像できる通りの音楽であると言えましょう。青白く暗い壁と、くり抜かれた枠から見える鬱蒼とした暗い世界。この暗黒でもなく、光が射すわけでもなくただただ流れてゆく時間を余す事無く再現しているのです。アルバムはある程度の重いドラムと、それに続くメロディアス過ぎるギターリフ＆絶叫＆軽快な激走で幕を開けます。終始メロディアスですが、それでいて鬱陶しくならないのは音質と貫通系ヴォーカルの尖り具合の巧い組み合わせと言ったところでしょうか。じりじりしたトレモロも聴かれるのですが、このアルバムの場合ヴォーカルとともに突き刺すイメージです。また、かなりのツーバスドコドコっぷりも聴かれるのですが、細かく刻みすぎていてもう何が何だかわからないので、あまり気になりません。とりあえず曲名でも適当に訳してみましょう。 01 とにかく引き裂かれる 02 もっと暗い日々 03 完璧な一瞬 04 必然の集結 05 霜月 06 なんだかなあ。。。 03なんかでは、ストリングスも鳴っていて神秘性の演出をしています。06はインストゥルメンタル曲ですが前半はアコースティックギター、後半はドラムが強くなってきて歪みまくった世界へ再突入というドラマティックな曲。また、アルバムを通して所々に出てくるぽろろんとした音が可愛らしくて不思議です。曲によってはヴォーカルが歌っているパートもあるのですが、これまた翳りがあってぴったりです。とにかく陰鬱でどこまでも薄暗い、何者の助けも存在しない、空気すらも重く感じられるかのような明けることの無い覆われた場所へご招待。壁の枠からは何が見えますか？貴方が見ているものは何？そこを抜けて…何が…
Best tune : The Inevitable End 9:10の大曲です。後半ではアコースティックギターをかき鳴らしながらブラックメタルサウンドに突入します。ラストの絶叫爆走シンバル鳴らしまくりは最早爽快感すらある。唐突な終わり方もブラックメタル的様式美であり、非情に美しい。
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