6th
Alghazanth / Vinum Intus
ぬーど

Track List :

01 A Living Grave
02 With a Thorn In Our Hearts
03 Only the Reflection Bleeds
04 Under the Arrow Star
05 Our Ascent of the Tower
06 Wine Within
07 For Thirteen Moons
08 Triunity
09 The Way of the Scales

評価 … ★★★★★★☆☆☆☆(良盤)

フィンランドのシンフォニック系バンド、2011年1月発売の6枚目。もうお馴染みのベテランバンドって言っちゃってもいいのではないでしょうか。2008年2月以来なのでだいたい3年ぶりになります。

シンフォニック系が好みでない私のような人間にとっては…前作の方が良かったかな。(←じゃあこのバンド聴くなって感じですがw)
フィニッシュ・ブラックも気になるんですよ。そういうわけで、過剰に多い被さるようなシンセサウンドがやっぱりいらないな〜、と思わずにはいられません。反復メロディとか、フィンランドにありがちなタイプのぎゃぁぎゃぁしたヴォーカルとかは、彼の地のブラックメタルらしくていいのですけれどね。

ただ、今作で非情に評価したいと感じるのは2曲目。ここでのストリングスサウンド→女性聖歌隊の流れは秀逸です。その後にThasmorgさんのヴォーカルパートが入りますので、これは綺麗に決まってるな!と。全体通してこんな作りだったら、大分印象も違うなあ。ゴシック寄りになってしまいそうだけれど。

3曲目とかはほんとにキーボードが蛇足過ぎる。これ無くってもギターのトレモロリフやアルペジオだけで十分に寂寞感を出しているから余計にそう感じてしまう。ピアノサウンドはいいアクセントになっていていいと思うんだけれどね。ずーーーっと被さるようなふわーっとしたシンフォニック感がやっぱりどうしても苦手ですね。

幕間的な感じの5曲目とかも女性聖歌隊が再び登場していて、語りと被さったりしていてかっこいいのですけれどね。終わりの方のドコドコ太鼓と邪悪さのある叫びも好印象だし。でもやっぱり、6に入ってシンフォニックに疾走されちゃうとうーん…げんなり。特に6はシンセサウンドが前面に出ていて、5〜6の流れがいまいち。

続く7もアルペジオ→シンセとこれまたわかりやすいけれど、全体的にブラックメタルぽくない曲調なのでこっちの方が好きです。ギターソロもあるしもうなんかのサントラみたいな雰囲気なドラマティックさですよ。終盤とかはピアノサウンド+ヴォーカル、メロディアスなギター+ヴォーカルと、小気味いいですよ。8〜9は畳み掛けてます…でもやっぱりシンセ音が邪魔ry

せっかくチープなジャケで勝負に打って出たのだから、もっと邪悪さを前面に押し出したアルバムを聴いてみたいところです。このアルバムをジャケ買いするとちょっと肩すかしを食らう可能性があります故。そもそもこいつはなぜ手を差し出しているのだ!?

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Best tune : With a Thorn In Our Hearts

7分半をうまく使ってひとつの世界を作ったなー、って思う。主題となるリフがとてもわかりやすく、かつ曲を組み上げてるのもgoodです。
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