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Tauthr / Life-Losing
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Track List :
01 Curse Or Destiny
02 Dis-loved
03 Perfect
04 Memories
05 Hope
06 Crown
07 Life-Losing
08 Leave
09 Orpheus
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評価 … ★★★★★★★★☆☆(岩盤（Great)) ドイツの5人バンドさんの1stアルバムです。結成は1991年と古いようですが、このアルバムは2010年8月にリリースされました。'90年代にDemoを出していますが、漸くのフルアルバムといったところですね。2011年にはヴァッケンにも出場予定です。Ván Recordsってドイツのレーベルと契約してて、オリジナルTシャツとかも売ってます。Tauthrが大好きで溜まらない人はぐぐって買うといいと思います。
楽曲はかなりの哀愁を漂わせまくったブラックメタルです。なんてったって1曲目から9分半ありますからね。ﾁﾘﾁﾘ系かと思いきやちょっと勇壮な雰囲気を漂わせておいて、あとはひたすら哀愁系です。Satorさんが叫んだり喚いたり笑ったりと多彩なヴォーカルを聴かせてくれているのですが、これがもうギターのリフと相まって実に男臭いメタルに仕上がっています。
ジャケットを見ると黒くて胡散臭そうな雰囲気をびしびしと醸し出していますが、曲の雰囲気からはあまり邪悪さは感じられず。ヴォーカルスタイルが地を這い回るようなドロドロブラックメタルなので、その辺りはイメージ通りと言ってもいいかと思います。歌詞が英語なので結構わかりやすいかもしれません。
3曲目、4曲目、7曲目などでは強烈にアグレッシブな曲調でも責め立てますが、やっぱり哀愁漂ってます。MDさんのドラムに依るところも大きいかもしれません。どんなリズムでも常に同じ場所へと向かって叩き続けている、そう、死の行進曲を奏でるセンスを持っていると思います。
造り上げられる世界はアツさではなく、醜くも哀しいサウンド。非情な程のメロディアスさはまさに死にゆく定めを持ちし者の為にあるのでしょう。貴方は墓場の中で何を聴きますか。暗く湿った静寂の世界でかき鳴らされる無限の哀しみの連鎖。生ける世界とは隔絶された永遠の無。果たして何かを見出すことは可能なのでしょうか。
9曲、53分。降り注ぐ哀しみの旋律と無慈悲に抱き包む避けられない世界に、あなたは耐えられますか。
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Best tune : Memories
圧倒的な迫力で怒濤のごとく音の洪水が押し寄せる中盤は圧巻。
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