Burzum / Belus
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Track List :
01 Leukes Renkespill (Introduksjon) 02 Belus' død 03 Glemselens Elv 04 Kaimadalthas' Nedstigning 05 Sverddans 06 Keliohesten 07 Morgenrøde 08 Belus' Tilbakekomst (Konklusjon)
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評価 … ★★★★★★★★★☆(仏盤) カウントことヴァーグのBurzum、2010年3月8日発売の7thアルバムです。
実に11年ぶりのオリジナルアルバムは、娑婆に出たカウントが全パートを担当する一人ブラックメタルに戻りました。そして、ブラックメタルの世界に新たなるオリジナリティを持って帰ってきました。今作はインストゥルメンタルではありません。他者の追随を赦さない会心の復帰作です。
ヴァーグ本人による、曲名の英訳を掲載しておきます。
01 Leuke's Plot (Introduction) 02 Belus' Death 03 River of Forgetfulness 04 Kaimadalthas' Descent 05 Sword Dance 06 The Kelio Horse 07 Dawn 08 Belus' Return (Conclusion)
ちなみにBelusの意味は、死んで生き返る神らしい。曲名を見ると、2曲目で死んで、8曲目で蘇る感じですね。
さてこのアルバムは、カランコロンする印象的なSEで幕を開けます。実にミステリアスで且つ不気味でありながらも、寂しさと美しさを感じることができます。21世紀のBurzumの幕開けであり、この音色こそがカウントであると言わざるを得ません。
続いて流される、延々と続くトレモロリフの反復メロディが耳に焼き付いて離れない曲はどれもBurzumそのもの。陰鬱さを伴う寂寞感を寒々しく香料としたサウンドで描くその世界は、これぞカウント!とまさにしかるべき時にリリースされた音源です。
基本的にヴォーカルは嘗てのBurzumで聞かれたがなり声ですが、クリーンヴォイスも所々に登場します。2曲目ではちょっとだけでてくるクリーンヴォイスのメロディ、これは何か象徴的なものを感じます。4曲目でも大々的に主題として取り上げられますし、次のアルバムでも…。
曲調は、待ったりテンポな2曲目、その調子で印象的なベースメロディを伴った11分半を越える3曲目。対照的にアップテンポになってポップであるとさえ感じさせる4曲目、ギターソロらしきものまである5曲目(2分半以下!)、かなりの時間をつたつたと単調に走る6曲目と続いていきます。再び7曲目ではスローテンポに戻るけど刻みは非常に細かくて繊細。語りも入ってきてクライマックス絶好調これこそが真骨頂。そのまま途切れる事無くラスト8曲目へと至ります。鐘の音の様に鳴らされるギターサウンド、じりじりと責め立てる更に唸りを増したトレモロリフ、曲の中間地点で見事に鳴らされる足音のようなリズム、全てを飲み込みながらフェイドアウトしてアルバムは終焉へと至ります。
既に2011年には8thアルバムもリリースされています。ほんとうに出すべき時に出すべきものをリリースしているBurzumです。今からなら是非とも併せて聴いてみて、奏でられる異次元の空間に身を曝け出してみましょう。そこはBurzumの世界。入るべき時に、誰でも入り込めるのだから。そして入ったらもう二
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Best tune : Keliohesten
新生Burzumの真骨頂では無い!と断言できるような快走曲。ヴォーカルが非常に不気味です。そして前半の単調なブラスト、中盤のドラマティックな転換、ラストのかっこいい終わり方と色々煮込んでます。
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