3rd
Dub Buk / Мертві сорому не ймуть
赤いです。

Track List :

01 Батько Клятв
02 Київський Райх
03 Сверхчеловеку мораль не нужна
04 Тумани майбутніх часів
05 Сожаление - грех
06 Сын степей
07 Цену смерти спроси у мертвых...

評価 … ★★★★★☆☆☆☆☆(地盤(Not bad))

2002年発売の1stアルバム『Idu na Wy!』では、収録曲『Слава Украiнi』における

『おーくらいぇーにぇーーー!!』

『すわわーーー!!』

の掛け合いで話題となった、ウクライナのペイガンメタルバンドDub Bukの、2003年の2ndアルバム以来ほぼ7年ぶりとなる3rdアルバムです。2010年11月発売。

本質的な精神性は変わらず(おそらく!?)ウクライナ万歳な歌を歌っている…のだと思います。ウクライナ語わからないし!!Lucifugum程酷くは無いチープな音質も、精神性をそのまま押し出したと思って差し支えないであろう勇壮なシンセメロディも、特に重く無いごりごりしたギターもそのままです。

そう!この感覚はまさに懐かしさとそこからくる安心感。あの頃好きだったDub Bukは今でも遠きウクライナ、ハルキウの地で(かどうかは定かではないが)活動しているよ!いつかチェルノブイリに行きたいよ!そんな想いにさせてくれるのです。もうそれだけで、このアルバムに出会え、聴くことができた価値があるというもの。

と、完全に個人的な感想ですが。

楽曲の方ですが、突出した名盤であった1stと比較してしまうと…いや特に比較せずともこれぞといった曲がありません。そして、やっぱり1stと比較すると…似た様な曲が並んでいていまいちぱっとしません。全体的にミドル〜スローテンポの曲が多く、かつ起伏に欠けてしまっているのですね。このジャンルの音楽で大成功しているSummoning(と比較するのも違うだろうが)はまったりブラックだけれど非常にドラマティックなアルバムを作っています。Dub Bukの今作にドラマ性を求めて良いのかはわかりかねるのですが、メリハリがいまいちだし単調だなあと感じてしまうのは事実。

特に新しいことをしているバンドでは無くなってしまったということですね。同郷のNokturnal Mortumの4thアルバムと同じ印象です。純粋にアルバムとしては。アルバムを作ってリリースしてくれたことは嬉しいけれども、期待していたのとは違うな、と。終始ローテンションで曲もぱっとしないとなると…あまり何度も聴こうとは思えない…のでした。

良い曲もありますよ。
たとえば、Сожаление - грехはアツいです。ブラストビートも轟かせています。後半で絡んでくるシンセサウンドも小気味よい。このアルバム、6分〜8分の曲が多いので、この曲(5分弱)はうまいこと纏まってると思います。決して長い曲が嫌いってわけではないけれど。

ウクライナ好きは共に良き想い出に浸ろう!

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Best tune : Сын степей

そんなわけで、アルバムの中で一番長い曲を。8:32あります。泥臭く物寂し気で儚気なメロディが実に彼ららしい一曲です。曲調はこれが以外にもポップに聞こえるから不思議。
後半がちょっと冗長。
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