評価 … ★★★★★★★★☆☆(岩盤(Great)) 日本のバンドであるDIR EN GREYの7thアルバムです。帯に7thって書いてあったので、MISSAやsix Uglyは入っていないのですね。順番から行くと(MISSA)→GAUZE→MACABRE→鬼葬→(six Ugly)→VULGAR→Withering to death.→THE MARROW OF A BONE→UROBOROSだと思います。
DirはV系からメタラーまで非常にファン層が広いですが(ライブ行けばわかります)音楽ジャンル的には相変わらずカテゴライズしずらいですのでロックとしておきます。まあここのレビューはV系も扱ってるし、VでデビューしたDirがいてもいいのです。そもそも、Burrn!に載ってたんですよね、このアルバムのレビュー。引用となりますが、前田さんで83点でした。まあそんなんみてレビュー書こうかな思ったわけですが。
さて、本作ですが2分のSEの後9分半以上あるVINUSHKAへ。ちょっくら調べたところ、ヒンディー語で詐欺師とかの意味のよう。最近のDirはインド方面の演出に拘ってますしなんとなくわかりす。UROBOROSにしてもね。UROBOROSはヒンディーでは世界の根源ですから。
長大曲と言うとMACABREの11分近くあるMACABRE -揚羽ノ羽ノ夢ハ蛹-(サナギノユメハアゲハノハネ)を彷彿とさせますが、圧倒的な世界観の構築と言う点ではこちらも(VINUSHKA)全く引けを取っていません。Dirのアルバムって曲単位で聴いても楽しめるし、アルバム通しても楽しめるなあというのが私の解釈なのですが(ただし前作は通して聴いた方がわかりやすいと思う)2008年冬ツアーでMACABREを毎回やっていましたが、全くだれることはないしまた聴きたいと思いますし。次のツアーではVINUSHKAをやるでしょう。その布告かもしれませんねえ。音源で聴いていてもかなり聴き入れるので。
さて、今回のアルバムでは先行シングルであるどんぐりとグラスキは英語バージョンになっています。なぜでしょう。いまいちしっくりきません。どんぐりはなれるとなんだかえいごもかっこいいですが。そもそも、京は歌詞の言語なんてどうでもいいって言ってた筈なので、海外で出すから英語にしたなんてわけじゃないですよね。そんなGLASS SKINの前に入っている蜷局がホイッスルで素敵です。そもそも序盤お経ぽいです。音源でもやってみたんですね。しかもすごい切ない曲です。
10曲目BUGABOOは後半のメロとビートが気持ちいいです。戻ってSTUCK MANは前々回のツアーでやってた曲ですが"12345"って言ってるかがいろいろ言われました。実際には言ってなかったようですが、じゃあなんて言ってるのかはわかりません。京さん滑舌悪いし、歌詞は前よりは全然見やすくなったとはいえ、どこ歌ってんのかわかんないし。
で、全開ツアーでアンコールで演奏されたこともある凱歌、沈黙が眠る頃。前作からの流れを濃く受け継いだヘヴィな曲です。覚えるのも楽しそう。中盤は歌唱パートですし。ファイナルのINCONVENIENT IDEALは京さんの声がとてもよく伸びてていいです。
ちなみにアフィリエイトで貼った奴は逆輸入版なので、半分ぐらいの値段で買えます。日本版通常盤:3,150円、輸入盤:1,679円。円高って素晴らしいですね。中身はおそらく一緒ですし。しかもAmazonは円高が進めばちゃんと輸入版のお値段も下がりますのである意味おすすめ。
このアルバムわかり辛いとか入り辛いとか言われてますがそうでもないというのは私見です。少なくともいまのDirの音楽のわけで、それ以上でも以下でもないと思うんですね。特徴としては、攻撃性は高いし寂寞感もある、しかし全て内側に収束している、という感じです。封じ込められたカオスですね。一枚通してすぱっと聴きやすいのであれば前作です。多様性から言えば今作もですが、Dirの世界観を確立させたと言われたVULGARですかね。あとは金字塔といえるMACABREか、V系の風格あるGAUZEで。
繰り返しますが、今のDirという点でこのアルバムは興味があればおすすめです。バラエティ豊かな楽曲が揃っている言う面でも前作よりおすすめです。
普通に聴きやすいよ?
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