1st
Dark Lunacy / Devoid
雰囲気でてます

Track List :

1. Dolls
2. Stalingrad
3. Forlorn
4. Frozen Memory
5. Cold Embrace
6. December
7. Devoid
8. Varen' Ka
9. Time For Decay
10. Fall
11. Take My Cry

評価 … ★★★★★★★★★★(神盤)

イタリアはパルマのバンドDark Lunacyの1stアルバム。正規メンバーは4人だが、ゲストが6人です。音楽性はメロデスというかデスラッシュにゴシックを足して、なおかつ生管弦楽器やアコーディオンが乗るという、Skyfireに代表されるキーボードによるシンフォニックさを演出するバンドとは違い、ゲストミュージシャンによるヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、アコーディオンといった楽器を使うという誰かがやってそうで意外とやっていなかった音楽。これがまたもの凄く高品質で素晴らしいわけです。プロダクションがヘナチョコで薄っぺらい音作りじゃ無いんですよ。
全編に渡ってヴァイオリン、ヴィオラ、チェロが響き渡り、ここぞといわんばかりにアコーディオンが切れ込んでくる。そして合唱団も使い盛り上げて、Mike Lunacyの咆哮に相反するように女性ボーカルの美声が聞けると。もうね、素晴らしいんですよ。各メンバーの技術も俺が疑問を感じるようなところはありませんでした。

1曲目の初めからいきなりヴァイオリンです。ヴァイオリンが終ると、鋭いギターリフ。間奏のメランコリックなパートも素晴らしい。ロシア民謡をモチーフにしたという3曲目は出だしから凄い。そして漢クサいの哀愁を撒き散らす。合唱団のクワイヤがスゲェのよ。4曲目は詩の冷たい感じがヴォーカルに良く現れてる。7曲目のインストからSonata ArcticaWeballergyみたいな感じで始まる8曲目は疾走してアコーディオンが哀愁たっぷりのメロディーを奏で、管弦楽器も入り、女性ヴォーカルも歌い、ってこのバンドの魅力すべたがつまった一曲です。最後には鐘まで鳴り出します!9曲目はピアノで始まる、このアルバムの中では一番遅い曲。最後の11曲目はギターを前面に出した曲で、ギターソロがTherionっぽい。管弦楽器は最後の方に出てくる程度。

とにかく素晴らしいんですよ。79を除いた全曲が7分前後と大曲思考なのですが、長いと感じることは全く無いです。曲を聞いてるとそんなことすら忘れてしまうぐらいのめりこめます。Therionなんかが好きな人は気に入るんじゃないでしょうかね。というか、とりあえず聞けと、買えと。ヴァイオリンという言葉に敏感に反応してしまう奴には絶対聞け。Knight Errantなんか聞いてる場合じゃないよ!(笑)2001年の作品なので今売っているかどうかは微妙だが、見つけ次第すぐ買うべきです。あなたを素敵な世界へと導いてくれるでしょう...

Written by Taijiro



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Best tune : Varen' Ka

魅力が全部つまってるので必聴!!
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