1st
Majestic / Abstract Symphony
ドリームシアターへようこそ

Track List :

1. Medieval Nights
2. Golden Sea
3. Standing Alone
4. Abstract Symphony
5. Crimson Sun
6. Ceasefire
7. Black Moon Rising
8. Blood of the Tail
9. Shadows from Beyond
10. Nitro Pitbull
11. Seekers Battlefield
12. Losers Shades of Hell
13. Silence

評価 … ★★★★★★★★☆☆(岩盤(Great))

鍵盤魔人というか怪盗魔人というか、パクリもピロピロもそつなくこなすRichard Anderssonの作った盗賊団バンド、Majesticの記念すべき1stはこちら。

イングベーがギターだから俺はKeyにしよう、ついでにパクろうと思ったかどうかは知りませんが、もうウザいを通り越して笑えるほどネオクラでピロってます。タイトル曲であるAbstract Symphonyとか階段を高速で上って降りていくようなBlood of The Tailのイントロとかは、ヤツの笑顔が目に浮かぶようです。通常そういうヤツがメンバーにいると全体のバランスというのが取り辛くなるわけなのですが、このバンドで非常に良かったことはギタラーのPeter Espinozaも負けないほどオラオラかましているので心地よいネオクラバトルが聞けるという形でまとまっているのが素晴らしいところです。個人的にはJoel LinderCrimson SunとかNitro Pitbullといった疾走曲ではさらに栄える金物がキンココ系ドラミングがかなり好印象です。スリリングな曲調をさらに引き立たせているといえるんじゃないでしょうか。ボーカルはハスキーなナイスな声で、ハイトーンで苦しそうになるのがまたクサメタラー的にはオッケーです。基本上手いしな。

あとは楽曲が演奏にのみ重点を置かれたものではなく、ちゃんと盛り上がりどころをそなえた哀愁系であるのが良いです。ソロの部分だけ曲から遥か彼方へ飛んで行き、何も無かったように戻ってくる爆走キチガイチューンNitro Pitbull、普通にキラーチューンであるGolden Sea, Crimson Sun,妙にサビがキャッチーなBlack Moon Rising, Losers Shades of Hell, 配置が悪いけど曲は秀逸なバラードStanding Aloneといった曲がお気に入りです。ネオクラっていうと演奏はいいんだけど曲があまり・・・とか思ってる俺のような人は聞いてみるとお徳感が得られるかもしれませんな。とりあえずNitro Pitbullのソロでのアホっぷりだけでも是非一度は聞いてもらいたいものです。

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Best tune : Crimson Sun

浮遊するような雰囲気になるところがたまらんのですよ。ドラムもコチャコチャやってて楽しいし。ただ、歌があそこで終わってそのまま戻ってこないとは思わなかった。

評価 … ★★★★★★★★☆☆(岩盤(Great))

キーボード万歳!ネオクラシカル万歳!!

といったところで(何)'99年スウェーデン発、Richard Andersson率いる5人組バンド。楽曲的にはキーボードを大々的にフィーチャーしたネオクラシカル・メタル。そんなこのバンドの売りはリーダーであるリチャードの壮絶を極めるキーボードプレイにあります。彼の一糸乱れぬ運指より奏でられる超絶速弾きKeyは聴くものを圧倒すること間違いなし!Jens Johansson (STRATOVARIUS)の再来、鍵盤界のYngwieとも言われ、鍵盤魔人(笑)の名を欲しいままにするものすげえテクの持ち主です。実際Yngwieのバンドから声が掛かったらしいし。ホントにすげえんだなこの人。さらに凄いのはアルバム全体でKeyを弾きまくっているのにあまりウザいとは感じないこと。それに起因していると思われるのがPeter Espinozaのテクニカルなギタープレイでしょう。彼もRichardの超速プレイに真っ向から立ち向かうことの出来る凄い人です。アルバムの至る所でKeyとの壮絶なバトルを展開してくれてます。Keyのエゴが薄いのはGもそれ相応のプレイをしているから。このバランスがかなり良い~。そしてヴォーカルのJonas Blumのハスキーなハイトーンもなかなか魅力的。やや線が細く、高音が苦しそうな感じはするがネオクラにはこれが丁度いいっしょ(笑)そしてさらに、各楽曲の出来がこれまた素晴らしいんだ!

1曲目はテクニカルでスピーディーなインストMedieval Nightsまさにこのバンドの1曲目に相応しいGとKeyの緊張感ある壮絶なバトルが展開されます。さらにBassやDrのテクニックの凄さも初っ端から強烈に印象付けられるナンバーです。続くGolden Seaは琴線に触れまくる哀愁のメロで疾走するキラーチューン!サビメロも悶絶だがソロもかなりカッコ良くて悶絶!掴みはもうこれ以上無いほどオッケー!Standing Aloneは切ないKeyのメロが印象的なバラード。ヴォーカルもその声質が助けになってか、かなり泣けるメロを歌い上げています。その後のインストのタイトルトラックに続くのは、疾走チューンCrimson Sun!これがまた極上のメロと、壮絶なG・Keyのバトルが織り込まれたキラーチューンです。Black Moon Risingは少々ポップなナンバー。サビの歌メロのキャッチーさがすげえ良い!Nitro Pitbullは今作中最速の爆走チューン。出だしから走りまくってます。GとKeyのバトルも作中最も壮絶を極め、曲の至る所で超速ユニゾン!ライブで生演奏見てえ!その後はラストのミドルテンポナンバーSeekers Battlefieldでカッコ良く終了です。日本版ボーナス2曲は両方ともミドルテンポチューン。聴いておいて損はないかも。

とにかく、疾走曲もスローな曲も哀愁漂うメロを内包し「ここだ!」っていう聴き所が有ります。まさに捨て曲無しを体現した完成度。構成も緩急が付いていてダレません。キーボードがメタルにおける強力な武器になり得ることを強く認識できた作品。文句なく名盤です。ネオクラ好きは即買い決定。Richard Andersson万歳!(笑)

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Best tune : Crimson Sun

初っ端Key+Drから悶絶なんですが何か?その後G+Keyでも悶絶してしまうんですが何か!?(何)この曲はとにかくカッコ良く美しい!歌メロの傍らでザクザクいってるリフが俺的に良いしそれらを包むように裏で長音を響かせるKeyもかなり良い仕事してます。さらにKey、Gが美しい旋律を奏でる間奏では、流麗な低音を奏でるベースがさらに良い仕事。この後半のクラシカル全開なKeyも聴いてて悶絶モノですわ~。これぞネオクラシカルの名曲!死ぬときはこのサビだけでも聴かせてくれ~(笑
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