評価 … ★★★★★★★★★★(神盤) Mr.シンフォニックメタル野郎ことLuca Turilli様のソロアルバムのデビューアルバムはこちらです。
Rhapsodyとは方向性が若干違うもののイカれたセンスのベクトルは同じなファンタジックなジャケットが物語るように、音楽性もRhapsodyとは似ているが若干違う。ボーカルがOlaf Hayerという、Fabio Lioneとはまた違った感じのオペラチックではなくスッキリとストレートに歌い上げる歌い手ということがまず第一。そして曲調は裏でメロを奏でたりするストリングスを多用する1st,2ndあたりの雰囲気が基調となっているが、より細かい仕掛けを盛り込んだというか、さらにぶちきれてクサクサに仕立てあげているとでも言おうか・・・そのようなカタチ+Rhapsodyよりも雰囲気が若干明るいのが本作の特徴です。
まずイントロであるTo Magic Horizonsが始まった瞬間にスキモノなら鼻血が出そうなファンタジックなポロポロ感にガッツポーズ。恥ずかしいタイトル並みにクサく展開するBrack Dragon, 定番系のLegend of Steel, 不安と緊張感が入り混じるフレーズとツタツタ疾走が耳に残るLord of The Winter Snow, イントロからぶちかまして来て間奏がRhapsodyには無い面白さのThe Ancient Forest of Elves, 慌ただしさがサビで開放されるのが心地よいWhere Heros Lie, よしとりあえず全部ぶち込んでおくか系大曲King of The Nordic Twilight, 女性ボーカルによって歌われるPrincess Aurora, Throne of IceにOlafの声質が曲調に実に良く合うバラードWarriors PrideとLucaワールドここにありって感じでたまらんですよ。シークレットトラックのRannveig Lullabyも第一章完って感じがもりもり出ててお腹一杯になれます。
Lucaの得意技である凝縮→開放が満遍なく味わえる名作。
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