Rage / Unity
機械ガオー

Track List :

1. All I Want
2. Insanity
3. Down
4. Set This World of Fire
5. Dies Irae
6. World of Pain
7. Shadows
8. Living My Dream
9. Seven Deadly Sins
10.You Want It You'll Get It
11.Unity

12.Mystery Trip

評価 … ★★★★★★★★★★(神盤)

ジャーマンメタルの生き字引(?)RAGEの2002年の作品。

メンバーはピーヴィー(Vo、Ba)、ヴィクター・スモールスキ(G)、マイク・テラーナ(Dr)のトリオ。スタジオはBlind Guardianの"Twilight Hall Studio"でチャーリー・バウアーフェインドのプロデュースといった最強の布陣で繰り出す渾身の16作目です。

内容は、バラードっぽいパートもあるけど全体的にアップテンポな曲が中心。ピーヴィーの味のある歌声に、アグレッシヴなリフとリズムとが絡んで走るその様は、疾走というより突進という言葉が合うかも。

そしてどこを切っても良質なメロディが流れ出てくる。もうヨダレ物です。非常にフックに富んでいて、それぞれの曲に必ず耳に残る箇所が有る。かといってメロディー一辺倒ではなく、きちんと配慮が成された絶妙のアレンジセンスも見せてくれる。これもヴィクターという優れた作曲者が加入し、ピーヴィーと力を合わせて曲作りをしてきた結果なのでしょう。

----------
以下読み飛ばし推奨っぽい右脳全開な曲紹介(苦笑)

マーチングドラムとヘヴィなリフからパワー全開で突き進む#1は、リフが非常に面白くサビのコーラスがすごくキャッチーな、ノリが良い曲です。
#2もヘヴィなイントロから始まる曲。ブリッジでマイナー調のリフを伴って疾走開始する様がすげえ格好良い!キャッチーなリフとキーボードが響くソロも悶絶必至です。
続く#3は思わずヘッドバングを誘発する重いリフからまたもやスピードアップ。ブリッジ~サビに強烈なフックが有り、「DOWN!」と絶叫できる所も有り。これは一気に盛り上がります。
#4はバラードちっくなイントロで開始。ピーヴィーの声に何とも言えない味が有って良い!それが終わるとアグレッシヴなリフとともに疾走開始。サビではスピードダウンして大合唱。ソロは一転して疾走&クラシカルなリフが炸裂。ラストは疾走しつつサビのコーラスへ。この展開やばすぎます。
#5はいきなりブ厚い混声クワイアが炸裂して度肝抜かされます。そしてそれが耳に残って離れない。ヴィクター作曲の一風変わった曲。妙にクセになります。
#6はヴァースからブリッジに移る時の疾走の仕方が格好良すぎて本気で痺れる!サビには強烈すぎるフックも有るし。とんでもねえ。
#7#8のイントロっぽい1分ぐらいのインスト。ヴィクターの泣きギターにピアノとストリングスとホーンが絡んでます。
続く#8は重っもいリフでアグレッシヴに責め立てる。しかしブリッジに入るとその雰囲気が一転。サビではストリングスを伴って爽やかに展開!これは良いメロディだ~。イントロとサビのギャップがすごいけど妙にハマる曲です。この曲だけマイクが作曲に関わってるのね。
そして#9は全編疾走曲!物凄くフックがあるヴァース~ブリッジ。そしてサビでは「セェ!ヴン!デェ!ドリィ!シン!!」の強烈な絶叫ポイント!やばい。やばすぎますこれ。
#10では高鳴るヴィクターのギターを伴い初っ端疾走。サビ~ソロはモロにクラシカルなストリングスが乱舞しててビビる。でもすげえ良い。ヴィクターの本領発揮って感じの曲。
ラスト#11は7分もあるインスト。しかしめっちゃテクニカルなプレイが入れ替わり立ち代り繰り出されるもんだから全然飽きないです。ドラムがすげえ格好良い!
----------

というわけで捨て曲無しです。今までRAGEは曲数多めのアルバムを作ってきた印象があったけど、このアルバムはボーナスを除く全11曲で程よい長さになっているのもポイントが高いかと思います。

そんなわけで、このアルバムはピーヴィーの歌声と作曲センス、ヴィクターの持つクラシカルな要素とテクに裏付けされた華麗なギタープレイ、そして機械人間マイク(笑)のパワフルで正確無比なドラミングが渾然一体となって作り上げられたまさに賜物。これからもこの良きメンバーで歴史に残るアルバムを作り続けていって欲しいです。

OFFICIAL 試聴有り。

で、
気になる外盤ボーナス#12はミドルテンポでちょいポップな曲。歌メロが良い感じだけどやっぱボーナスかといった感じ。
でも4分ぐらいの空白の後にメンバのトークみたいなのが30秒ぐらい入ってました。
ハモりとかゲップとかブタの泣き声とか(苦笑)妙に笑えました。あとDownのビデオも入ってるし、日本盤より外盤のほうが得っぽ。

Written by モヒ



Amazonで買えるバンドの作品一覧を見る

Best tune : 全部!

これはもうマジで選べません。ゴメン。
トラックバックURL
http://www.xametal.net/impressions/tb.php/68
Topへ戻る

Xametal.net Review Script Ver 8.0-