Terra Nova / Escape
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Track List :
01. Long Live Rock 'n' Roll 02. Rock Bottom 03. Hold the Line 04. Heaven Knows 05. Escape 06. War on War 07. You are the One 08. Sole Survivor 09. Lonely is the Night 10. Back in the Eighties 11. Part of the Game 12. Yesterday 13. You Are The One (Exclusive Japanese Remix)
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評価 … ★★★★★★★★★☆(仏盤) 後追いで知ったバンドがすでに活動していないときの悔しさは、そのバンドにのめり込んだ度合いに匹敵する。そしてそのバンドが復活した時の喜びは当時感じた悔しさに比例し、その内容が良かったのならばこんな評価をつけてしまうわけだ。
Terra Nova復活
多くの場合復活作というものはコケ気味であったりするのが常なのだが、彼らは彼らの場所に帰ってきた。故にAquilaのデビュー盤でも似たような台詞を吐いたが、改めて復活という言葉を強調したい。
というわけで前置きが長くなったけれどもこれはTerra Novaのファンの期待を裏切ることのない素晴らしい一枚だ。わかりやすく路線的に言えば2ndと3rdの中間とでもいおうか・・・バンドとして円熟した感じを醸し出すアダルトっぽさ、それでいて無邪気な感じの軽快さと絶妙なバランスを保つハードさに、空間を感じさせる音の広がりと透明感・・・。それぞれの良いところを引き継ぎながらも「今」のTerra Novaがたどり着いた場所はここなんだなと、バンドの顔であるFredの声を聞きながらそう思う。
復活しましたと宣言するかのようなTerra Nova節が炸裂するLong Live Rock 'n' Rollに、Aquilaでは聞けなかったアダルトな雰囲気とギターがオイシイRock Bottom、曲の構成が面白く明るいんだけど終盤では切なさをかきたてるHold the Line、キラキラ輝くKeyがサビの歌詞の説得力をさらに演出するEscape、Cメロの美しさに耳をひかれるWar on War, War on Warと同じように悲惨な歌詞なのに妙に綺麗な雰囲気なSole Survivor、1stの雰囲気を思い出させるPart of the Game等などとかく申し分ない。もちろんHeaven Knows, You are the Oneといったお約束の美麗バラードも用意されている。日本盤ボーナスはちょっとなんかあんまりお得感はしないがレーベルがレーベルだけにしかたないかな。
今回聞いてて思ったのはKeyのメロディもそうだが音色の大切にしているところがこのバンドにとって大きな鍵であるということだ。Keyは表現の幅という空間をお手軽に広げる事の出来る楽器だと個人的に思っているが、その簡単さ故に音色まで細かく追求する人はクサメタルにおいては少ないので、曲によって音色を変えただの味付けだけでなく、もうひとつのこのバンドの軸であるギターをも引き立たせているのに非常に感じ入った。ドラムはスナッピーを使っていないので、スネアが非常に軽い印象を抱かせるが曲調にはあってるんじゃないかなと俺は思うな。若干後半元気が無くなってくるかな?とは思うものの、Fredの才能いまだ衰えずというのを証明しているこの一枚、今までの作品と変わらず愛聴していくことになりそうです。
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Best tune : Long Live Rock 'n' Roll
今までなかった感じの曲の入りから「All Right」の一言で、一気にTerra Novaの風が吹きあれる、ちょっと聞くだけで「Terra Novaだ!」とわかる曲。歌詞がイケメン
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