9th
Lacrimosa / Lightgestalt
日本盤の価値は???

Track List :

01 Saphire
02 Kelch Der Liebe
03 Lichtgestalt
04 Nachtschatten
05 My Last Goodbye
06 The Party Is Over
07 Letzte Ausfahrt: Leben
08 Hohelied Der Liebe
09 Bonus
10 Bonus

評価 … ★★★★★★★★★★(神盤)

     ∧_∧    *
     (0゚・∀・) +  発光体
   oノ∧∪ ∪
   (0゚(0゚・∀・)+   発光体
   ∪(0゚∪ ∪
  /ヽ_と__)__)/ヽ   +
 (0゚   ・   ∀ ・ ) 発 光 体
 (0゚     ∪   ∪     +
 と______)______)  +


2005年に発売された9枚目のアルバムです。2003年に発売されたEchos以来と言うことになりますね。いつも通りの白黒地味ジャケです。しょぼいとか言うな。ピエロも服を脱ぎました。でっかい羽根も付いています。洋服はCDを購入して確認してくださいね。

楽曲はシーン随一となったシンフォニックで哀切なサウンドに満たされており、ファンなら満足ファンでなくても満足。彼等の音楽はヘヴィメタルという括りで括ることができないものであり、またそのような行為も無意味なものでありますが、今作においてはメタル的要素は前作よりも増えていると言って良いでしょう。ヘヴィなサウンドも聴かれますよ、ということですね。

Lacrimosaの特徴と言えばど一番に浮かんでくるものはTilo Wolff通称ティロ様の妖艶で絡み付くようなヴォーカルですね。朗々とした歌唱、ヘヴィに心を揺さぶる歌唱、シャウト気味な歌唱とたっぷり堪能することができます。相方のAnne Nurmiの歌唱も勿論魅力的です。My Last Goodbyeでは多くのパートを歌っているので彼女の歌唱はこちらで十分聴くことができますね。この曲は因みに英語の歌詞となっております。続くThe Party Is Overも英語の歌詞ですが、両曲にはちゃんとドイツ語訳が載っていたりします。

ではアルバム全曲紹介。1.Saphireは優しげな音色の哀しげなメロディーで始まり、ディープなヴォーカルが被さります。この瞬間がたまりません。Lacrimosaの新譜キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!と強く感じる瞬間です。待ったかいがありましたね。11分以上の長い曲ですが、ヘヴィでメタリックなパートのある曲です。2.Kelch Der Liebeは跳ねるような雰囲気で始まります。ベースがよく聞こえますね。ハデになりすぎないサウンドが力強さを醸し出しています。3.Lichtgestaltはタイトルトラックですね。サビは発光体!発光体!と言ってるわけではありません。けっこうおもしろい音を使っています。4.Nachtschattenはほとんどオーケストラと歌唱のみです。6分ぐらいたって、ドラムなどのリズム隊が入って一気に盛り上げて終わり。この緊張感が凄い。5.My Last Goodbyeは前述の通りAnneがいっぱい歌ってる曲。Tiloも歌いますが。6.The Party Is Overは別れを歌った曲なのかな。寂しい曲です。アコースティックギターの音色が寂しさ倍増。7.Letzte Ausfahrt: Lebenは下を見てね。8.Hohelied Der Liebeはラストとなる14:30の大曲。Lacrimosaで大曲は普通ですが。これはもう聴いていただいて感じて貰うしかないです。スケールの大きな曲です。合唱隊も入ってます。そして、ボーナスが2つあるように見えますが9はただの無音トラックです。10はピアノの伴奏でThe Party Is Overを歌っています。このピアノもいいアレンジだなあ。

ヨーロッパでは大人気のこのLacrimosaですが、ここ日本ではいまいち人気がないのかな?実力のある素晴らしいアーティストなので是非とも多くの方に聴いていただきたいと思っております。派手な音楽が好きな方には面白みのないものなのかもしれませんが、彼等の音楽は類い希なる芸術であり、私はこの時代に生きLacrimosaを聴く事ができることを素直に喜びたいと思います。

さて、このアルバムはもちろん神盤なのですが、日本盤CDはもうだめぽ。マーキーベルアンティークからリリースされているわけですが、あまり日本盤と呼べる代物ではありません。帯としょぼい解説?ぺらぺらのが1枚入ってるだけです。マーキーベルアンティークのCDは6~7年前にも何度か買ったことがありますが、未だにこう云うのだったとは。どマイナーバンドならまだしも、それなりに名の知れてるLacrimosaですよ。別に日本盤ボーナストラックを入れて欲しいとは思いません。でも対訳ぐらいは付いてて欲しい。ブックレットにはドイツ語歌詞の英訳は付いてるのだし。これで3000円という価格は高すぎる。そもそも全然出回っていないので日本盤であるメリットは注文すればどこでも買えるという点のみ。あと、Lichtgestaltが発光体なのはまあいいとしても、Lebenがなぜ愛なのかは理解不能。解説?に、日本でもライブを見てみたいなどと書いてあるが、このレーベルじゃ無理だろう。次のCDではレーベルが変わることを切に願う。

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Best tune : Letzte Ausfahrt: Leben

1曲を選ぶということはしたくないのですが、今回のアルバムではこの曲を選んでおきたいと思います。余り長い曲ではないですし、非常にノリの良い曲です。最後の方ではサビで一緒に口ずさめるほどおわかりやすいく切ないメロディーがたまりませんね。バックで鳴ってるストリングスの盛り上げ方もツボを突きすぎです。
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