Dark Tranquillity / The Gallery
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Track List :
1. Punish My Heaven 2. Silence, And The Firmament Withdrew 3. Edenspring 4. The Dividing Line 5. The Gallery 6. The One Brooding Warning 7. Midway Through Infinity 8. Lethe 9. The Emptiness From Which I Fed 10. Mine Is The Grandeur... 11. ...Of Melancholy Burning 12. My Friend Of Misery
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評価 … ★★★★★★★★★☆(仏盤) 慟哭サウンドに対するアーティストの初期衝動が詰まった1995年リリースの名盤2ndアルバム。昨今のメロデスはChildren Of Bodomフォロワーに代表されるメロスピに似通ったバンドが多く、そうでなくても「Clayman」以降のIn Flamesに代表されるように大衆を意識した聴き易いモノが主流になっている為、聴く人によっては「何もボーボー言わんでも普通でエエやん。あ、普通は褒め言葉ね。」と思う人もいるかもしれない。しかし、この作品は違う。ザクザクとキレるデスメタルらしい暴虐性に満ちたサウンドにMikael Stanneのアグレッシブな慟哭デスボイスが乗る様には、『まず型ありき』の昨今のメロデスとは一線を画した必然性を感じずにはいられない。
勿論それだけではなく、半端なデスメタルバンドなんぞ裸足で逃げ出すような強烈なメランコリックメロディを聴かせたかと思えば、静かなパートにおいてダークな耽美メロディをじっくりと聴かせたりと、至る所で咽び泣くかのようなギターワークに心を鷲掴みにされてしまう。もうたまらん・・・。この、いわゆる「美と醜の対比」が、初期Dark Tranquillity最大の魅力であり、もはや芸術に近い美しさを作り出している。
このアルバムは今の作風とはかなり違うので人によってはちょっと苦手と思うかもしれない。が、デス声に抵抗があろうとなかろうと、貪欲にメタルを追及してみたいという方には是非お勧めしたい作品である。実際デスボーカルが苦手であった小生がメロデスに開眼するきっかけになった作品でもあり、ジャンル創成期に渦巻いていたアーティストの獅子奮迅としたエネルギーは10年の時を経てあなたを焼き尽くすかもしれない。 ~どみね。~
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Best tune : Punish My Heaven
問答無用のスピード感でザクザクしたアグレッションを聴き手に強烈に叩きつける超名曲。
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