Richard Andersson's Space Odyssey / The Astral Episode
大先生の世紀の睡眠術を食らえ!! パクリには聴こえな~い 聴こえな~い はずな~い

Track List :

1. Through Dreams And Reality
2. Astral Episode
3. Lord Of The Winds
4. Dazzle The Devil
5. Back To The Dark
6. Presence Of Mind
7. Reversation
8. The Seventh Star Fantasy
9. The Finest Of A Good Kind

評価 … ★★★★★★★☆☆☆(秀盤)

2005年リリースのRichard Anderssonによるネオクラシカル・メタルプロジェクト第2段アルバム。本作はストレートなネオクラ作品であった1stに比べて、ダークなプログレッシブオーラを覆うTime Requiem的側面を強めた作風になっています。冒頭の#1はのっけからその傾向が顕著で、新世代的な切れ味鋭いキメの数々がダイナミックに構築合体する様に、Time Requiem信奉者という名のツボを針でプスっとやられるかのような堪らない快感を感じます。続く#2ではSymphony Xのミドルテンポ風世界観を基調にしつつも、サビではクサく大疾走してしまう超Time Requeimタイプの大作で、冒頭2発でインギーパロディと揶揄された前作とは性質が異なる事をアピールしています。

となるとSpace OdysseyTime Requiemの差異がなくなってしまっているようでありますが、『メロディ楽器のバランスを考慮し、ソロにおける比重がむしろギターに寄っているのがSpace Odyssey』であるという点は前作と変わりありません。そしてプロジェクトの肝であるMagnus Nilsonによる超絶プレイは前作以上に圧巻であり、フュージョンチックな漂々としたプレイスタイルでネオクラシカルな味わいを演出したライトな質感には息を呑むほど。若干17歳という新ドラマーAndreas Brobjerはアタックのメリハリが弱く、それに伴って平坦な印象を受けてしまうプレイではあるのですが、Richardが指示したのであろう複雑なオカズの数々をこなすだけの力量はこの年齢にして持ち合わせている事に驚かされます。

んでまぁPatrik Johansson(Vo.)ですよ!兼ねてからRonnie James Dioに似てはいたのですが、今作においては声質・表現ニュアンス・芯を捻り出すかのようなスタイルに至るまでなにもかも完全Dioクローンと化し、古典派ハードロッカー諸氏が狂喜乱舞するであろう#3・#5といったミドルテンポチューンに若かりし日の御大の声を収めてくれました!#1に露骨なDio風リフが収められているのもRichard大先生のことだから狙っての事でしょう。まぁなんにせよウマイもんはウマイ!!トクベツスキデハナイケドネ(^^;)

評価としては前作と同様に疾走曲以外のメロディ指向が少々古臭いため秀盤に留めましたが、古典様式美派からプログレ愛好者、はたまた疾走大好きっ子にいたるまで、幅広い層に高いレベルでアピールするであろう楽曲を書き上げることの出来るRichard Anderssonはホントすげぃ!大好きだ!
~どみね。~

送料無料でゲットしたい方はこちら

Amazonで買えるバンドの作品一覧を見る

Best tune : Reservation

これで2度目となるRising Forceのイントロカバーだけど、サビでクサく疾走するんだから俺が嫌いなはずがない。サビの中間でStratovarius「Forever Free」が混じってたような、ラストで「Stratosphere」が尻尾振ってたような不思議な眩暈に襲われつつ、でも部分パクリ程度なら見つけた瞬間思わずガッツポーズだぜ!ってな大先生の魅力。最高!
トラックバックURL
http://www.xametal.net/impressions/tb.php/591
Topへ戻る

Xametal.net Review Script Ver 8.0-