Equilibrium / Turis Fratyr
ちょ、おまっ、まぶしいから、ヤメ、ろ って

Track List :

1. Turis Fratyr
2. Wingthors Hammer
3. Unter der Eiche
4. Der Sturm
5. Widars Hallen
6. Met
7. Heimdalls Ruf
8. Die Prophezeiung
9. Nordheim
10. Im Fackelschein
11. Tote Heldensagen
12. Wald der Freiheit
13. Shingo Murata (Digi Bonus)

評価 … ★★★★★★★★★☆(仏盤)

ヨーロッパはドイツから馳せ参じたシンフォニック・ヴァイキング・民謡・スピード・デスメタルバンドの記念すべきデビューアルバム。因みにメンバーの平均年齢はとても若い。一番歳喰ってても確か20歳ソコソコだったと思われる。

2003年にセルフリリースされているDemoを聴いていた俺としては、そのメロディ作りのセンスは認めながらも、ショボショボチックなプロダクションゆえからくる音像のへっぽこさやデスヴォーカルの迫力の無さ等からC~B級マニアにはウケるんだろうなぁ・・・程度に留まっているバンドだったんだけれども、いや~正直「良くぞココまで成長してくれやがりましたヽ(・∀・)ノ<ウヘッホー♪」ってな具合になって帰ってきてくれたのが非常に嬉しいわけでして。えぇ

具体的にいうと、#3「Unter Der Eiche」#8「Die Prophezeiung」#9「Nordheim」あたりなんかはDemoにも収録されていた曲なのだが、これらのDemoバージョンなんかを聴いてから本作品バージョンのほうを聴いちゃったりなんかしてみると、如何に今作品に対する彼らの意気込みが本気であるかがわかるよーん♪・・・とか伝えようと思ったんだけど、Demo聴いたことある人なんてそんないないだろうから、この段落の文章は意味ナイね。はは。

んでバンドの音楽性ですが、キラキラちっくKey+疾走感ある楽曲を基本としつつも、それにMoonsorrowあたりのもつ逞しさや勇ましさ(要するにEpicアレンジね)なんかを施し、仕上げは民族楽器大乱舞のクサ民謡スパイスを随所に満遍なく散りばめてみました・・・とでもいえばいいと思う。まぁ#6「Met」あたりは、ちょっとコルピがやりそうな曲だったりするんだけどねw

さてそんな楽曲布陣が並ぶなか、#5「Widars Hallen」#11「Tote Heldensagen」のデキたるやいなや、秀逸・強力以外の何ものでもないからマジ悶死する。前者は8分越えだし、後者に至っては#10のインストを含めてしまえば(実際つながってる)、トータル12分近いわけなんだけれども、この曲の長さを感じさせないクサくて優美なメロディの引き出しの多さっぷりや綿密に練られたと思われる曲構成の過程作りのうまさといったら、メンツの年齢を考えるとスゴイ!鳥肌モノ!としか言いようがないくらいだから恐れ入る。個人的にこの2曲は、Equilibriumを代表する名曲認定といっても決して過言ではないと思うし、本年度のBest Tune部門にも上位に喰いこんでくるかもしれないぐらい渾身の力作だと思うナァ。。。

その他の曲も、前途した曲に負けず劣らずのクサメタラー生唾ゴックンものの曲が次々と惜しげもなく披露されるので、あふれでる鼻血がどうにも止まりません。どうにかして。誰か。つか、俺ベタ惚れよ。燃えるわ。

・・・

まぁこのままウダウダ語っていると超長文になりそうなので無理矢理まとめると、

部分疾走も含めるのであればインスト以外全曲疾走です。うはっ!やったね!しかし結構緩急をつけるほうなので、この辺が疾走厨の方々にどう受け入れられるか?ってのはあります。あと曲が比較的長めなのが多いから、もうちとコンパクトにまとめろよ!って意見が出てくる可能性もある・・・ですがまぁ、笛を始め狂喜乱舞する民族楽器フェチの方や、やたらとギターより前に出たがるキラキラKey等が好きなのであれば、本作品は間違いなく買いだと思いますです。何よりメロディラインの礎がしっかりしているしー、おいしいフレーズも結構満載だと思うしー、ドラムプレイもパワフルかつタメが効いててよく叩けてるしー・・・ つか、

Equilibrium恐るべし

ねぇ日本盤出そうよ。コレ

ところでデジ・ボーナスの#13「Shingo Murata」は、一体どんな想いで作られたのか一回バンドメンバーに問い詰めてみたいとオモタw

【ひでぽん】

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Best tune : Widars Hallen、Tote Heldensagen

というわけで、この2曲を選出。#5「Widars Hallen」は、狂喜の笛大乱舞疾走曲。踊り狂えやゴルァ!と云わんばかりの前半イケイケ展開に中盤以降のオーケストラル展開、再びイケイケ展開の〆は女性ヴォーカルで、心も体もゲルマン民族。#11「Tote Heldensagen」は、終始ウルトラ・ドラマティックな展開の大洪水。ォゥィェァ!! コレを聴いたアナタはきっと悶死というか溺死。
まぁどちらも長いですが、我々日本人の好みを知っているがの如くメロディが非常に良く練りこまれてる気がするから、聴き通しても途中で飽きることはきっとないと思うんだけどなー。
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