Review Fahrenheit / Epic Enter

Fahrenheit / Epic Enter
	Track List : 1. Dark Storm 2. The Sea 3. Wandering Still 4. Ride With The Moon 5. The War I Wage
評価　…　★★★★☆☆☆☆☆☆(数曲に光) 南米はコロンビア出身の6人組メロディックパワーメタルバンドFahrenheitのデモアルバム。コロンビアなんてクソドマイナーでメタルバンドをあげよと言われても、せいぜいLegend Makerが出てくるぐらいなんで、このバンドはどうだろうかなと思っていたんだけど、なかなかなものでした。ボーカルは流石に危なっかしいところがあるけれども、演奏陣が実によく頑張っていて意外としっかりしている。意外と「これイタリアンメタルだよ」とか言ってもわからないかもしれない。ボーカルも頼りないしね音楽性は叙情性に富んでいて好感触、とくにKeyのセンスはなかなかなものでピアノの音を中心にして裏方に徹しつつも、しっかりと楽曲に無くてはならない存在としてそこにある。個人的に気に入ってる、疾走に大してコードだけを投げ出すように落とすのを多用してるしね。それが際だつのもクッサイリフを弾き続けるギター、結構手数が多めなドラムなどがしっかりとしているからこそ成り立つのであろう。5なんかはそれが顕著である。さらに欠かせないのが謎の女性ボーカルで、前半3曲はほんの一瞬だけしか出てこないのだが、後半2曲ではツインボーカルちっくに絡んできてKeyで充分な透明感をさらに際だたせてくれる。正直言って、男ボーカルの方をクビして彼女だけにしたらコロンビアのOratoryとか呼ばれそうな気もする。もちろん彼女はそつなく歌ってるだけであるけどね当然ながら欠点もあり、3、4以外は7分台と長めであり必要性のないパートを感じることも多い、つまり楽曲を上手くまとめ切れてない、そんなかんじ。それとドラムも若干ばたついてるところもあるし、前述した男性ボーカルの彼がとても不安定で微妙。手のつけようがないとまではいかないけど、努力が必要だと思う。従ってさっき言ったように女性ボーカルを専任にすればいいと思うんだが・・・。まぁそこは問題だけれども、4、5のクサ度、叙情度にはなかなか光るものがあるので、とりあえず目が離せないバンドであるかもしれないな。Skylarkのようにインストで速度が上がるパートでは結構ハッとさせられたりするしね。ボーカルをどうするかだけが問題だけど、見守っていこうかと思う。早くアートワークの質になれるといいね
Best tune : Ride With The Moon ツインボーカルの曲です。疾走の中に突然はいるブレイクに入ってくるピアノのソロ、それに重なってくるギターとここの静と動の掛け合いはまじでいいね
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