Silent Force / Worlds Apart
右奥にあの「魔城ガッデム」らしき物が…

Track List :

1. Ride The Storm
2. No One Lives Forever
3. Hold On
4. Once Again
5. Master Of My Destiny
6. Heroes
7. Death Comes In Disguise
8. Merry Minstrel
9. Spread Your Wings
10. Iron Hand
11. Heart Attack
12. Worlds Apart

評価 … ★★★★★★★★★☆(仏盤)

冒頭のアレにはちょっとびっくりしたが、フタを開けてみるとさらにびっくり。前作以上にメロディックでパワフルで、粒の揃った正統派メロディックメタルのオンパレードだった。

Infatuator(視聴可)Promised Landのような感涙モノの曲は無かったが(というかこの2曲が出来過ぎなわけだが)、驚きのひな祭りフレーズから一転、今やSILENT FORCE節とも言えそうな"JUDAS PRIEST meets Neo-Classical"な展開へと繋げる#1 Ride The Stormから、曲名をリピートするサビが妙に印象的なクサ・メロディック・ハードナンバー#4 Once Again、伝統的なメタル・リフや歌い回しを多用しながら、ギターやキーボードのフレーズからは独自性も感じられる#7 Death Comes in Disguise、アルバム後半の畳み掛けの布石となるD.C.クーパーの本領発揮なパワー・バラード#9 Spread Your Wings、ヘヴィでエッジの利いた正統派リフで聴き手を引きずり込み、終始スリリングに弾きまくるギターとキーボードで翻弄し、さらにはクラシック音楽のモロ引用までをも恥ずかしげ無く繰り出し昇天させるハイライト・チューン#11 Heart Attack、緩急織り交ぜた曲調を持ち、サビではクサメタリックに疾走するといった悶絶展開でラストを締めくくる#12 Worlds Apartまで一瞬たりとも耳を離せない、近年稀に見る捨て曲無しの名盤に仕上がっている。

今作で特筆すべきは中心人物Alex Beyrodtの冴えまくるギター・プレイにある。胸にグッとくる数多くのネオ=クラ・フレーズを非常に上手く弾き倒してくれているのが嬉しい限りだ。歌メロ作りの上手さと相まって、テクニック、ソングライティング共にかなりの腕前を持ってきたということが判る。すげえ奴だ。
キーボードのTorsten Rohreも良い仕事をしている。あまりでしゃばらずに楽曲を裏でしっかりと支ながら、キメる時はキメて全体の雰囲気作りに大きく貢献する、なかなか理想的な形だと思う。
しかしこうなってくるとD.C. Cooperのややマイルドな声質が余計に気になってきてしまうな。せっかくこういった曲調なのだから、Infatuatorばりにはっちゃけまくってみても良いと思うんだが。

あ、どうでもいいけど9曲目の冒頭が「ちんこ、ちんこ」に聴こえてしょうがない('A`) しかも幼女声だ。いい曲なのに。

[モヒ]

Amazonで買えるバンドの作品一覧を見る

Best tune : Heart Attack

本文参照。
久しぶりに身震いした。
トラックバックURL
http://www.xametal.net/impressions/tb.php/564
Topへ戻る

Xametal.net Review Script Ver 8.0-