5th
Angra / Temple Of Shadows
向こうの絵ってカンジィ

Track List :

1. Deus Le Volt
2. Spread Your Fire
3. Angels And Demons
4. Waiting Silence
5. Wishing Well
6. The Temple Of Hate
7. The Shadow Hunter
8. No Pain For The Dead
9. Winds Of Destination
10. Sprouts Of Time
11. Morning Star
12. Late Redemption
13. Gate XIII

評価 … ★★★★★★★★★☆(仏盤)

ブラジルのメロディック・パワーメタルバンドの2004年リリース5thアルバム。バンドの空中分解という未希有の危機を乗り越えリリースされた前作「Rebirth」(2001年作品)は、ファンが望むAngra像を意図的にデフォルメさせる事で少々のアザトサは残しつつも、アンサンブルの質・メロディ・演奏全てにおいて屈強のクオリティを誇る事に成功し、バンドはこれ以上ない歓迎を受け感動の再発進に成功した。

そしてあれから3年が経ち届けられた新作「Temple Of Shadows」である。Kai Hansen(Gamma Ray)Hansi Kursch(Blind Guardian)らメタル界の第一人者を初めとして、ブラジルポップ界の大御所Milton Nascimentoといった多彩なゲストを迎えて制作された本作は、順調に行っていれば「Fireworks」の次に来る作品であった事が伺える内容に仕上がっている。

一聴してまず思うのは、8分のリズムの強調する拍の位置を巧みに変える事で取っ掛かりを増やすという、Angraが良く使うリズム的フックが従来以上に充実している点だ。更にワルツや7/4といった変拍子を効果的に取り入れる事で楽曲の構築感を膨らませ、そしてその土台にAngraの漂々としつつも憂いに溢れるメロディセンスが絡んで行く様は聴いていて非常に気持ちが良い。いわゆる疾走曲が#2「Spread Your Fire」・#6「The Temple Of Hate」の2曲だけである事が残念ではあるのだが、変拍子の多用と疾走感という通常同居しにくい要素がまるで協定を結んだかのような#3「Angels And Deamons」や、ボサノヴァフィーリングと心地良いハードロックエッジが時を刻むうちに自然な形で融和する#10「Sprouts Of Time」といった、自身の音楽性の型に溺れずとも凛としてらしさを発っする『同じ作品を2度は作らないAngra』を聴ける事が嬉しくて堪らない。これは大傑作ではありつつも皆の望む姿たろうとした「Rebirth」からは感じられなかった重要なポイントであると思う。

総評すると、バンドがミュージシャンとしての進化的側面を爆発させて産み落としたメロディ的フック・リズム的フックに溢れた快作である。が、そのメロディの感触が「Nova Era」「Wings Of Reality」のようなクサメロとは異なる点と、リズム的フックが難解さを孕む点はは論議を生みそうでもある。私個人的には前述の『漂々としつつも憂いの満ちたメロディ』こそがAngraの真骨頂であると思っている為、そのセンスが遺憾なく発揮されている#3・#5・#6・#8・#10といった楽曲にただただ大悶絶を繰り返しているのだが、媚びる事なくアーティスティックな姿勢を貫いた本作、あなたにはどう響くだろうか。
~どみね。~

Amazonで買えるバンドの作品一覧を見る

Best tune : Wishing Well → The Temple Of Hate

バグパイプが悠々と奏でる颯爽としたリフと「Fireworks」風味漂う清涼剤のようなメロディが心地良い「Wishing Well」に続くは、全編を一糸乱れぬユニゾンが支配するスピードチューン。両者に共通するのは肌を優しく撫でられているかの様なメロディの感触であり、特に後者はAメロをスラッシュメタル的バッキングアレンジで染め上げると同時に、サビにおいてはバッキングの攻撃性を半減させているのだが、そのギャップがサビの開放感演出にまで昇華されている様に思わず感嘆の溜息が漏れてしまう。
あまりに、素晴らしい。

評価 … ★★★★☆☆☆☆☆☆(数曲に光)

基本情報は上のどみね氏のを参考にしてください。

前作でメンバー交替をして新生Angraとなったわけですけど、前作も正直Nova Era以外はあんま印象に残らなかったんですよ。どうも私にはAndre MatosAngraのイメージが強すぎて今のは受け入れられなかったんですよ。
んで今作じゃないですか。やっぱ満足できるような代物じゃなかったです。
1曲目から2曲目にかけてお約束通りのイントロから疾走の流れには

キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!

でしたが、それ以降が続かないんですよ。途中までソコソコの曲があるから聞けてたけど、どんどん尻すぼみ。聞き込まなきゃ良さがわかんないんだよ!とか言われそうだけど、聞き込む気すらおこりゃしねぇ。まぁ6曲目のKai Hansenには無条件でガッツポーズでしたけどねw

ぶっちゃけShamanの方が全然好き。てかWizardsの方がいいや。
もっとシンプルに2曲目みたいな曲が多いようなアルバムが出ることを期待してマス。
まーありえねぇだろうけど。
私みたいにひねくれてる人は少数だと思うので、買って損はないアルバムだと思いますよ。
だって、CoP,赤酒とか巷では評価高いですから!
- Jiro -

Amazonで買えるバンドの作品一覧を見る

Best tune : Spread Your Fire

こういう曲が好きなんです。
トラックバックURL
http://www.xametal.net/impressions/tb.php/545
Topへ戻る

Xametal.net Review Script Ver 8.0-