2nd
Ensiferum / Iron
海が・・・遠いシクシク

Track List :

1. Ferrum Aeternum
2. Iron
3. Sword Chant
4. Mourning Heart
5. Tale Of Revenge
6. Lost In Despair
7. Slayer Of Light
8. Into Battle
9. Lai Lai Hei
10. Tears
11. Battery

評価 … ★★★★★★☆☆☆☆(良盤)

フィンランドに多数存在する勇者ヴァイキング、その殆どが肉を奪い合う中で自然淘汰されていく昨今ですが、2004年リリースとなる2ndアルバムを発表したこのEnsiferumも淘汰はされてはいないながらも、肉をあまり確保出来なかったのか知りませんが成長の止まった勇者のようになってしまいました。いや、レベルはとっくに40超えてるんだけどね。

Bal-Sagothタイプの彩り豊かなKeyや、各曲で聴ける楽曲の勢いに乗っかったギターソロはなかなかに聴き応えのあるものなのですが、歌メロを初めとしてどうにもこうにも印象に残らない。2001年の1st「Ensiferum」を想起させる勇壮な疾走感とメロディを携えた#2#7・#9は凄く良いんだ。でもヴァイキングの生命線たる横ノリパートがベチャっとした低音域、特にバスドラの気持ち悪さと嫌な相乗効果を起こし始める感が強く、疾走パートに戻った時には船酔いグデグデ状態になってて付いて行けない様がどうも頂けない。まぁ三半規管の強い方ならこの辺気にはならないと思うのですが、帰りの山手線で携帯テトリスやってるうちに酔ってしまう俺にはちょっとこのベチャっとしたプロダクションがどうにもこうにも気持ち悪くて・・・。あともう一点バックを彩るKeyの活用の仕方が画一的で、前作の様にギターとの絡みの中で強烈なフックを生み出すモノには成り得ていない印象です。

前作が強烈だったというのもありますが、マイナス要素が目立ってしまったのでこの点数。でも一曲一曲を取り出せば凄く魅力的だとは思う。つまり俺の三半規管が悪いわけだね。
~どみね。~

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Best tune : Slayer Of Light

ドンズバな切れ味を魅せるギターリフが80年代スラッシュを想起させるストレートな疾走チューン。あくまでバンドをメインに、裏をうっすら埋めるよう施された今作のKeyの使い方が一番映えたのはこの曲か。基本は骨太なアンサンブルを持ったバンドなだけに、豪華に飾り立てるよりも実はこれくらいのバランスがベストなのかも。または1st以上にもっとやっちゃうかどっちかがだな。
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