2nd
Celesty / Legacy of Hate
FF5を思い出す

Track List :

1. Intro
2. Unbreakable
3. Dream
4. Breed From The Land Unknown
5. Army of The Universe
6. Settlement
7. Shelter
8. Legacy of Hate Part I
- Blood of Our Enemies
- Before The Sword
- Confused Thoughts
- Betrayal
9. Legacy of Hate Part II
- Battlefield
- The Departure
- Ride of Amardon
- Ending
10. Wickedness Act

評価 … ★★★★☆☆☆☆☆☆(数曲に光)

こちらはフィンランドの若きメロディックパワーメタルバンドCelestyの2ndアルバム。前作からはボーカルが変わっている。前作は歌メロのつまらなさもさることながら、聞いてて不快なボーカルがのっぺりと歌ってるという悶絶もののダブルコンボも加わって演奏陣のがんばりもむなしく2回も聞いたらごちそうさまなアルバムであったわけなのだが、今作はボーカルが変わっているということもあったのでそれなりに期待して聞いてみた訳なのだが・・・やっぱだめだ、これは

まず新任ボーカルが全くリズムがとれていない。Dragonforceも1stでは相当に縦のラインが合っていなかったわけだが、こちらはコーラスとすらずれてたりして全くお話にならない。音程もものすごいあやふやでもう、なんていうか、聞いてていらいらする。四分音符ですら聞くのがイヤになってくる。これで歌メロがガッツリくるものなら「惜しい!」とか思えるのだが、前作よりややましになった程度でだるくてしょうがない。アクセントをつけるためにか何曲かにはデス声が入ってたりするのわけですが、これがSummonerのような中途半端なデス声でB級ぽさをさらにレベルアップさせてるだけにすぎない気がします。そしてそんな状態であるにもかかわらず89は連続して10:30越えの大曲です。個人的にはとてもじゃ有りませんが耐え切れません。8は前半なかなかドラマティックにスピーディに駆け抜けるので、いけるか!と思いますが後半は絶対にだらだらのばしてるだけ。Betrayalってオマエ裏切られてるのは俺だ。そして逆に9は半分ぐらいまでがスロ~ミドルです。苦痛です。純粋に。ここで終わったら正直円盤つけたろかとか思ったのですが、前作に続き今作も日本盤ボーナスが冴え渡っております。サビメロの悠久感というか浮揚感というか、雲の切れ目から差し込む光目指して灰色の海と空の狭間をゆるやかに飛ぶようなサビメロは「あと一ひねりあって、ボーカルがよければ!」と思わせてくれるなかなかのボーナスです。とはいえ、それ以外の曲に比べたらましというだけの話ではありますが。

ここまでいくと徹底的に救いようのないバンドのように思われるやもしれませんが、演奏陣の安定感は年不相応であるといえましょう。ただギターはソロが上手いというだけで、バッキングは別に凄い良いねと思うわけでもなくやたら刻んでるだけじゃん?という気がしなくもないですが。ああ、またダメだししてしまった。と、いうわけで前作でも僕は非常に評価していたKeyは今作でも、いや今作ではさらにその凄みを増している感があります。歌メロのつまらなさにぼーとしていてもKeyのパートに入ると完全に耳を持って行かれます。前作のRevengeのイントロが冷気(むしろ霊気)漂うものであったように、今作も6でそんなイントロをかましてくれたりします。ソロもカッコイイです。かの鍵盤魔神6では参加していたりするのですが、オマエは手癖うざいからどっかいってていいよと僕は思ってしまいました。下記に挙げているベストチューンでも飛翔感を背負っているのは一重にこのKeyですしね。あーあとドラムが本当に叩いているのならば速度的には相当頑張っておられると思います。でもフィルのパターンが音符詰め込み系のSonata Arcticaのようになってしまってるのが若干残念ですね

そんなわけで僕個人は前作に引き続き特に気に入るモノではありませんでした。残念だ。1stが楽しめたのならそれよりはさらに楽しめることは請け合いであります。今作は「イヤアアアーーーーーーーーーーーーーーーーーーァゥ!」が5のイントロで収録されているのでChargeが大好きだった貴方も安心です。よかったよかった。

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Best tune : Wickedness Act

フィンランドの冷たさを音で迸らせるKeyのイントロに、ツインギターの刻みが絡むのはゾクゾクすること請け合い。鬱気味だけど希望を感じさせるサビはやばい。もうちょっと練ってくれればキラーになったかもしれないなー

評価 … ★★★★★☆☆☆☆☆(地盤(Not bad))

北欧の国Finlandが再び世に解き放つ、メロディックスピードメタルバンドCelestyの2ndアルバム。
でまず最初に。今回からVo交替してますが むぅ… 替えた意味あるんですか?コレ(笑)困ったナァ...これだったら、前回のVo氏そのまんまでも良かったんじゃねぇのかって思えてくるわけでして。 あぁ合掌 チィーン

えー気を取り直して、主な曲紹介

#1のIntroは、Keyの一人舞台によるFFサウンドトラックです。もうまんま。ⅣとかⅤあたりの。えーっと感じ的には「朝霧立ち込める森の奥深くダンジョン入る一歩手前…」とかいったあたりでしょうか?もう少しで敵に遭遇するところでした。アブナイアブナイ。半分嘘です。しかしこのままKeyのみのサウンドトラック集だったのだとしたら、危うく神盤つけるところでした。そのくらい今回もセンスが光るKeyですな、相変わらず。続く#2は、お得意の疾走曲。ギターandドラムに始まりKeyが追いかけます。素晴らしい!イントロ!しかし!それ以降下降線を辿ります(笑)ちょっとサビメロ弱いんだよなぁ
#3は、ミドルテンポ気味の曲。もうコーラスでごまかしに入ってます。しかも中途半端に。続く#4は、イントロがいかにもSonata Arcticaな疾走系の曲。この辺から中盤以降まで、やけにデスヴォイスを所々に仕掛けてきます。試みとしては面白いと思うのですが、どーせやるのなら、Naglfarのようなもっと迫力あるデスヴォイスをお願いしたいのですが(笑)#5は、Voの「アァァァアァァアアーーーーーッッッい!!」が!全て!とかいおうと思ったのですが、意外にコーラスと重なるサビ部分がちょっと良い感じ。やたらと切り刻むGtや途中のKeyを絡めた間奏ソロも素敵。#6は、如何にもFinlandくさい寒々しいKeyソロで幕を開けます。またしてもあのデスヴォイスがこれでもかと登場するのですが、一歩間違えばキラデスになり兼ねません。あっ!そうだ!いっそのことこのままキラデスという路(略)
#8・9は…   なんかCelestyっぽくないなぁ。曲が長いよ。特に惜しいのは、#9のほう。最初から5分近くもスローテンポでこのVoの歌唱っぷりを聴かされたら、えぇかげん萎えます。後半の展開がすこぶる悶絶度の高い大疾走昇天メロディなだけに、前半の展開を削ってほしかった…。ボーナスの#10は、彼らの一番の売りともいえるKeyがここぞとばかりに冴え渡る秀曲なのだが、フェードアウトで終わらせるのなら、もうちょっと繰り返すサビ部分の盛り上げが欲しいところであります

…とは言ってますが、まぁ正直嫌いではないのですよ、このバンド。各曲のイントロなんて、1stよりも更に磨きがかかってて、マヂでカッコイイネ!と思えるものが多いし、Gtとかも若いのに充分なテクニックを持ってるわけですし。何よりKeyのセンスが群を抜いて抜群にイイなだけに本当に惜しいのでありますよ。もうちょっとまともなVoを入れて、あとはブリッジ~サビのヘンにかけて、高揚感がこれでもか!と心揺さぶられるようなメロディを作って頂ければ。勿体無いですな非常に

【ひでぽん】

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Best tune : Army of The Universe

サビ以降やたらと切り刻むTwinギターと、3分30秒過ぎからのKeyとのコラボによる畳み掛けるような瞬殺ソロに昇天。とにかく曲中盤からの高速ユニゾンプレイが最大の聴きどころ。これでVoが…だったらねぇw
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