Hearse / Armageddon, Mon Amour
さぁ こい!

Track List :

1. Mountain Of The Solar Eclipse
2. Turncoat
3. Crops Of Waste
4. In Love And War
5. Ticket To Devastation
6. Tools
7. Cambodia
8. Sodi
9. Play Without Rules
10. Determination
11. Armageddon, Mon Amour

評価 … ★★★★★★★☆☆☆(秀盤)

Arch EnemyJohan Liivaによる骨太メロデスバンドの2004年リリース2ndアルバム。路線としては前作と同じく昨今のEmtombed的なスウェディッシュヘヴィロックの大味なノリと、Iron Maiden的ツインリードを効果的に融合させた骨太メロデスですが、今作ではあらゆる面でパワーアップを果たした印象を受けます。前作はヨハン復帰第一作ということでかなりの期待をしていたものの、ヘヴィロック色があまりに強くArch Enemyタイプの王道メロデスを少なからず期待していた私個人的には肩透かしを食らったのですが、今作ではよりメロデス的なアプローチが濃くなり、特にメロディ面においてキャッチー度がアップしたためとても好印象を受けました。

中でもギターフレーズにおいては前作とは比べ物にならないほどのフックを感じます。Mattias Ljungの余裕のあるエモーショナルフレーズは時に正統派に、時にR'nRに、そして時にネオクラシカルにと多彩な表情を見せ、そしてその3つの要素が同時に詰まっていても散漫には聴こえない見事な楽曲造りと相俟って悶絶感プンプン。リフ・バッキングもあくまで楽曲に必要な音を選んで構成された印象で、どこぞのクソバンにありがちな拾って付けたかのような継ぎ接ぎ感が皆無なのが素晴らしい。

#2「Turncoat」に代表されるメインメロディを引き立たせるツインリードを聴いてると、「Iron Maidenの手法を現代流に進化させた真のメタルここにあり!」とでも叫びたくなりまさ。ホントに。アルバムの出来としてはノリ重視のヘヴィロックチューンがまだ散在しているため勢いにまかせた点数は付けられませんが(勢いに任せられるほどヘヴィロックチューンを良く感じなかったことの裏返し)、#1・#2・#4・#6・#9・#10は類型に嵌らない進化系メロデス!とでも言ってみるテスト。デスラッシュ的爆走チューン#9のハモンドソロとその後のネオクラGソロの展開なんてマージ鳥肌立ったし。

はっきり言ってArch Enemyの新譜よりずっと気に入ったw
~どみね。~

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Best tune : Turncoat

ロックなバイブとメタルのエッジが融合した名曲。激情のツインリードに咽び泣き、スピード感と哀愁感の織り成す極上のギターソロにちびれまくれ!
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