1st
Shining Fury / Last Sunrise
ゴロゴロピシャーン

Track List :

1. Intro
2. Broken Hopes
3. 060501
4. Sleepin' Coma
5. Snake's Game
6. Last Sunrise
7. Memories
8. Speed of Life
9. Declaration of A Cheat
10. Net Love
11. Rosanna

評価 … ★★★★★☆☆☆☆☆(地盤(Not bad))

元はプログレッシヴパワーメタルバンドであったAthenaが3作目にして「XaMetalとはなんぞや」という問いに答えを出した奇跡の一枚Twilight of Days。音質に至るまでがXaMetalの定義を満たしており、本来は弱い細いと叩かれても無理のないボーカルも貧弱きわまりない音質すらも「味」と評価されXaMetalを語る上ではずせない一枚になったものの、バンドはそれを出した後解散。3枚目の絶賛とは裏腹に解散時は実際に解散したのかどうかすらもろくに確認できないような寂しい物であった。そのAthenaのボーカルであったFrancesco NerettiとドラムのRoss Lukatherが中心になって結成されたバンドがこのShining Furyである

正直にいうと期待はずれといえる。というのもかの大手レーベルMetal Bladeということから「音質の向上」を、元Athenaということから迸るようなクサメロとキャッチーさを期待したのであるが、まず前者はいうまでもなくNG。Athena3rdをそのまま持ってきたかのようで無念きわまりない。またクサメロとキャッチーさは、かの神盤と比べること自体が阿呆なのであろうがさすがに減退しているように聴き受けられる。ではまったくダメなのかというわれるとそういうことではなく、Francesco Nerettiの細いながらも安定したピッチの具合と味とRoss Lukatherの、このジャンルにおいては上位に位置する存在感のある単調でない聴いてて面白いドラミングは健在であり、かつ、疾走曲においてはメロディックパワーメタルバンドにおいて通常イメージされる疾走曲の1.3倍ほど速く曲が進行する

しかしながら・・・私はメロディックパワーメタルのいうジャンルにおいて疾走曲というのはメインでであると考える。それだと疾走曲だけ良ければ良いという見解も成り立つのだが、いささか私の考えは違う。メインならばそれを引き立たせるためにそこまでの道程も練った物であってほしいのである。従って本作を聴いていると、どうしてもTouch My HeartThe Way To Heaven's Gatesという「主」に大して「従」であるものの存在もしっかりしていたかの作品と比べると、そのあたりがおざなりになっているという印象をどうも拭いきれない。そして個々の曲の印象がどれも一本調子であるので薄く感じる・・・。比較ばかりのレビューではあるが、このバンドを語るにはやはりAthenaが必要なものになってくるので、しょうがないのではないだろうか。

裏を返せば比較しなければそれなりのレベルということになるのだろうが。ただAthena時代にはなかったタイプのMemoriesや疾走曲の数々は今後には期待できる出来であるので、まだまだじっくりと見守っていくときなのだと思う。思い入れの深いバンドであるし。

ちなみに11TOTOのカバーだがJeff Porcaroの偉大さが良く分かる出来になっている

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Best tune : 060501

Gソロ後が流麗で好き
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