1st
Burning In Hell / Burning In Hell
普通にカコイイですね

Track List :

1. Freedom
2. Shadows of The Wars
3. The End of The World
4. Forever I'll Be There
5. Slave of Darkness
6. Welcome To The Battle
7. Last of The Dragons
8. Sheding Bloody Tears
9. World of Illusion
10. Brave Warrior
11. The Battle Will Begin

評価 … ★★★★★★☆☆☆☆(良盤)

1999年にWorld of Illusionというデモ盤を出し、そのしょぼいながらも胸を打つアツさとむやみな速さゆえに、地味にクサメタラー諸氏の記憶の中で生きつづけていた彼らが4年の時を経ていまデビューであります。むやみやたらに長ったらしい曲タイトルのなかに輝くWars、Battle、Dragons、Bloody Tears、Brave Warriorといった言葉に恥じることのないアツくるしいヘボいボーカルにがっしりと絡むツインギター、ぶんぶんうなるベースに、ドカドカドカドカ裏打ちとツーバスを駆使する典型的爆走メロスピドラムらは、まさに地獄で燃えてるぜってなかんじの楽曲群を見事に描き出しているといえましょう。なお彼らのアツさに心打たれたかは僕の預かり知ったことではありませんが、ブラジルの奇跡AngraKiko LoureiroShadows of The WarsおよびForever I'll Be Thereで見事なソロを聞かせてくれます。まぁそれは後述に譲りますが

曲説明に参りますと短い1分たらずと2分足らずの小曲である911以外は全部疾走してます。それもBPM160ぐらいといった感じの生半可な速度ではないから驚きですね。何をそんなに行き急いでるのでしょうか。てゆーか馬鹿ですね。素晴らしい馬鹿です。こいつらだからやってくれるかな~と思ってたら本当にそのとおりでしたか・・・といった感じです。つーか最初聞いてたらいつまでたっても疾走曲だったから、体力が毒でじりじり削られるように死ぬところだったよ。まぁそれはいつもの面白い冗談として、一聴したかんじは本当に速さに耳を奪われてどの曲もメロスピというより純粋なるパワーメタルを早回しにしてみました見たいな感じであり、いささか区別がつきがたいというのがありますが、繰り返し聞いてるうちに段々とよろしくなってきます。細かい点にも気づき、曲ごとの個性が見えてきます。そこまで明確ではないと言うことの表れでもありますが。速度という点にて同系の超絶即効性のあるDragonforceのようなキャッチーさというものとは縁遠いかも知れませんが、アツさに満ち満ちているので、思わずライブだったらコーラスしながらこぶしを突き上げるであろうナァと思わせるポイントはかなりあります。さて脱線してKiko Loureiroさんの話になりますがShadows of The Warsよりも今回注目すべきはForever I'll Be Thereのソロでしょう。2:12から開始されるKeyとの恐るべき高速ユニゾンはAngraでも聞いたことのないような素晴らしいものであるといえましょう。てかこの曲はそこより後半にしか価値がないような気がします。すごいぜKiko Loureiro。ぜんぜんBurning in Hellに関係ないけどな、この内容

演奏に関しては特筆すべきはドラムのがんばりで、この人にDragonforceのような似非スラッシュビートを叩かせたら、速度という点においてメロスピはもう一段階上にいくのだろうかという期待をそこはかとなく抱かせてくれます。速さに重きをおくことで殺されがちなフィルの面白みや表面化してくる単調さというものを上手いこと打破してる・・・とまで書くと言い過ぎかもしれませんがすり抜けているとはいえるでしょう。スネアの溜めも実に聞いており「パン パン」といった感じではなく「ンッパン!」といった感じの音が楽曲にあってるなぁと、誰も気にしてないのに僕は勝手にそう思います。惜しい点を上げるのならボーカルがいささか高音部の苦しいポイントでは弱さが楽曲がアツい分目立ってしまうあたりでしょうか。てかまぁこのスピードで演奏できるから相当だと思うけどね、全部が。ライブも相当やってるみたいだし

総じて欠点もありますが大変良いできだと思います。どのくらいかというとサウンドホリックやSpiritual Beastあたりから日本盤がでてもおかしくないぐらい。プロダクションもブラジルにしては大変恵まれているほうですしね。漢メタル系のアツい疾走をこの冬求めるならこいつでしょうかね。こうしてまたアツき魂を持った激走バンドが誕生しましたとさ。めでたしめでたし

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Best tune : Last of The Dragons

一撃必殺系の昇天イントロを持つ2とか雄雄しい1もよかったけどこれがいいかな。速すぎるドラムとギターがカコイイ。終わり方が笑える

評価 … ★★★★★★★☆☆☆(秀盤)

「ブラジルって結構速いんですね。」
「うん、廊下走り回るアホの子みたいだね。」

以上でアルバムの総評は終わったので、個人的に凄いと思った点のみを書こうかと。いやーもう何が凄いって、キコ・ルーレイロ(ex-Angra)参加の#2・#4。特にソロのためにだけ存在していると言っても過言ではない#4は圧巻で、彼が今まで弾いてきた鬼のようなソロすら涼風であったかのような、2:12以降の展開にはのた打ち回りたくなります。もう何やってるのかわけわかめです。2:22まではフルピッキングということは分かるのですが、そのあとの2:37までと、ツインハモリのバッキングとして隠れはしますが3:12に到るまではもうお空の世界です。TAPとピッキングをこの超速パッセージで交差させてるのかと考えると身の毛がよだちます。

ナ、ナニコレ(*´д`*)

何が言いたいってキコファンは日本入ってきたら音速でゲットして頂きたいわけです。
(; ゚∀゚)=3コンナノハジメテ・・・ 2004年度一発目の全曲疾走アルバムをご賞味下さい。

´ⅴ`)ノ ののたんサブレビューって楽で好きなのレス
~どみね。~

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Best tune : Shadows of The Wars

同じくキコ参加の疾走曲。オリンピック100m走決勝を見ながら自分も手足をバタバタさせてるアホの子のようなイントロに悶絶。この地上の楽園にいるかのような涎ダレダレ感はDragonforceを彷彿とさせます。サビのメロディ展開がZenoっぽいのも悶絶度高し。
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