Grand Design / Travesty ver.2.0
んがぽ

Track List :

1. Until We Fall
2. Dark Testimony
3. Summer 17th
4. Sniper
5. Sky High
6. Precious One

評価 … ★★★★★★★☆☆☆(秀盤)

ソロや数々のプロジェクトで活動中のLeo Figaro氏とHory氏によるジャパニーズ・メロディック・パワーメタルバンドの1stデモver.2.0。ver.1.0は4曲入りでしたが、サウンドホリックからの供給が決まったことにより新たにボーナスを2曲(#5~#6)追加してのver.2.0をリリースした模様です。

音楽性は「Vain Glory Opera」時代のEdguyテイストと昨今のシンフォニックメタルの音像をブレンドした感じで、特に疾走曲における飛翔感は絶品。晴天の蒼空にパタパタし出すかのようなサビを持つ#1を聴いた時点でおろおろしてしまった自分がいたりと、デモでこれだけのものを聴かせてくれた日本産メロパワバンドは久々なのではないでしょうか。お空に向かってパタパタに続く#2・#3は、それぞれ80年代ジャパメタチックなリフから始まる全体的に大衆的なメロディを持つ曲にピアノとボーカルのみによるバラード。前者はアルバム全体の方向性から考えると少々浮いてる感を否めません。バラードはバンドインして盛りあげた方が良かったかも。

・・・そしてここからが本番。#4~#6まで一気に昇天疾走曲連ねてくるんだなと。大気圏までパタパタパタパタパタ。3曲とも凄く良いので好みは分かれるところだと思うのですが、ボーナスで入った#5・#6の方向性にこのバンドの今後を勝手に見出させて貰いました。切なさに止め処なく溢れ出る涙に視界が霞むもひたむきに前だけを向いて笑顔で突っ走っていくメロディ(なんだそりゃ)に悶絶。この2曲が入ったことによって内容が非常に引き締まったと思います。

演奏面に曲を崩壊させるような特段ヤバイ問題点はないのですが、ギターが少々の拙さを孕む点・ドラムが打ち込みな為バンドが呼吸を揃えて突き進んでいく感が希薄な点、と修正ポイントはありますかね。まぁデモだし最近専任ドラムが入ったようなのでこれからの活動に期待が高まるばかり。一応書いておくと、日本人メロパワバンドとしてはどのパートも中級以上に達しているので普段からB級以下に慣れている方は一切気にする必要はなし。むしろボーカルのLeo氏に到っては今までと違って音程感が良いし、賛否あるであろう幅の大きいビブラートに関しても個人的に好きなので進歩の方が目立つ印象だったりします。なんにせよ次作でも泣き笑顔で太陽まで疾走よろしく頼まれて下さいな。
~どみね。~

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Best tune : Precious One

何度聴いても飽きない大昇天曲。カモメと一緒に海上散策してるような白昼夢。
パタパタパタパタ・・・
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