Holy Sagga / Planetude
綺麗なジャケだよね

Track List :

1. Breaking Frontiers
2. Searching for the Sun
3. Fight for Survival
4. The Sign
5. Fly Away
6. Planetude
7. N O V A
8. Incident
9. Rise Again
10. Dagger of Words

評価 … ★★★★★★★☆☆☆(秀盤)

ブラジルの5人組Holy Saggaのデビューアルバム。ブラジルといえばAngraといった感じでAngraタイプです。日本の一部では名前がSaggaだった頃から既に話題だった彼らですが、その期待にこたえたといった出来。プロデューサーがSacha Peathでミックスとマスタリングも手がけていることもあって音質は普通のブラジルのバンドとは比にならないといった感じです。実際使ったスタジオもAngraが使うような高いとこを使ったようですし。

さて、前記のとおり彼らの音楽性は母国の先輩バンドAngraタイプのメロディック・スピード・メタルです。特にシンガーのMauricio Queirozの歌いまわしはAndre Matosに通ずるものがあります。まぁ超Angraタイプといった感じでは無いですね、意外と正統派に近い感じもしますし。でも、キーボードかなり前に出てきてるけどね。比較対照としては間違ってるけど、Shadows of Steelなんかに近いかもね。キーの使い方とか音楽性は。ボーカルはそりゃ天と地の差だけどさ(笑)ブラジルながら上手く欧州の香を閉じ込めたといった感じでしょうか。

しかしその反面全てが綺麗にまとまりすぎている感も否めないです。勿論クオリティーは高いし、音楽もかっこいい。でも、味気ないんだよね。ここらへんは個人的なあれなのかもしれないが、そういう優等生っぽい面が残念だね。個人的には同郷ならGlory OperaとかUirapuruといった方が音質とかも悪いけど弾けっぷりが堪能できて良いんだよね。まぁ、俺みたいな考えの人はきっと少数だろうからいいんだけどね。それと個人的にはドラムの音が好きじゃないかな。

兎に角次作も期待せずにはいられない好盤ですし、クサメタラーでなくても買うべし!

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Best tune : Breaking Frontiers

とりあえず一発目からこんな曲を聞かせられたら好きになりますって。Andre Matos参加のFight for Survivalも捨てがたいが、最初彼が歌ってると気づかなかったので却下(笑)似てるなーとは思いましたけどね。

評価 … ★★★★★★★☆☆☆(秀盤)

ブラジル産メロディックパワーメタルバンドのデビューアルバム。欧州リリースに際し、カナダのバンドSagaと似ているから変えろとかいわれて変えることになり、Holy Saggaとなったわけだが、発掘士キンさんによりSaggaの時からすでに注目され始めていただけのことはあり、1stとは思えないクオリティを誇っているといえよう。しかし僕はインタビューなどをした関係から、Breaking FrontiersSearching for the Sunを先に聞いていて期待に胸ふくらませていたのだけれども、結果としてはちょっとばかし肩すかしを食らったかんじかな。と、いうか単純にCDの構成の問題なのだろうけれども、抜群の出来の2曲を先頭に持ってきたのは失敗ではないのかな。67当たりに持ってくればだいぶ引き締まったと思うのだけれどな

とはいえ楽曲の質は決して低くなく、むしろ高い。少なくても現存するブラジル産のバンドで1stからこの完成度を持ってこれるバンドは非常に少ないであろう。楽曲への絡ませ方が音色とともにナイスなKeyと、へろへろハイトーンではなくクリアにのびるハイトーンシンガーのMauricio Queirozの醸し出す透明感こそがこのバンドの持ち味であり、その透明感こそがどこか楽曲に明るさを持たせていて心地よい。また個人的にはGabriel Lobitskyのやたらと手数の多いドラミングも好感触。ブラジルのバンドのドラムってどうしてこう「盛り上げ方」ってものを心得てるんでしょうなぁ。

Angraフォロワーといえばそれまでだけれども、そこまでクラシカルでもないという点で一線を画してると思うし、前述した透明感やBreaking FrontiersSearching for the SunRise Againといった疾走曲のキラメキと、The SignのようなKeyばりばりのミドルチューンの出来などを見る限り、それで切り捨てるにはあまりにも惜しい存在でしょう。ただ10曲しか入ってないのに2曲インストってのはいただけねーかな。もうちょい聞きたい気がする。いずれにせよ楽曲の下地が2000年に作られたことを考えればすごいバンドだと思いますだよ。1stでこれだけの完成度なら、もーちょいメロディにキレが出てくれば2ndはよりよいものになると思いますだよ。ちなみに3Andre Matosがゲスト参加してるけど、なんかクセのないMauricio Queirozの方が気持ちよいので、個人的には面白いことになってます

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Best tune : Searching for the Sun

曲の入りでの伸びやかなシャウトと、叩きまくりのドラムがなんだかお気に入り。終わり方がちょっと唐突なのは問題だけど
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