Theocracy / Theocracy

Track List :

1. Prelude
2. Ichthus
3. The Serpent's Kiss
4. Mountain
5. Theocracy
6. The Healing Hand
7. Sinner
8. New Jerusalem
9. The Victory Dance
10. Twist of Fate

評価 … ★★★★★★★☆☆☆(秀盤)

4年後の大物現る!!?
Metal Agesが満を持してリリースするTheocracyです。おいちょっとカッコイイぞ。本バンドはバンドというよりMatt Smithという人物のプロジェクトで、レコーディング機材の所に親切にも打ち込み機材が書いてあるとか、ハイトーンは伸びやかなのにボーカルが低域音痴で脳内補完が必要だとかおもしろポイントがあるながらも、これは久々骨のあるメロディックパワーメタルバンドの登場ではないかと思いました。

音楽性としては「Vain Glory Opera」時代のEdguy風で、ジャーマンと正統派の間をうろついてるような感じです。アルバムは5分前後の曲が6曲に10分を超える曲が3曲と、コンパクトな曲と大作とに分かれているのですが、特筆したいのは一貫してメロディが良く練られていること。10分以上あるミドルテンポでも全然飽きない。レーベルはプログレッシブパワーとして売り出したいみたいだけれども、これはメロパワとして売ってしまった方が日本では話が早いような気がします。鐘の音をふんだんに使っているのを初め、展開のあちらこちらにBlind Guardian・Iced Earthのような力強さを見せたりとエピック風味も満点。ギターフレーズにIron Maiden風シンガリングコーラスが乗りそうなキャッチーさもあります。プロジェクト状態だからどうにもならないけどライブ見てみたいバンドですこれは。

課題としては先にも書いた通り、ボーカルの低音における精進に音が軽めの打ち込みでしょうかね。厳しく見れば打ち込みの音が少々軽いせいで、楽器同士のアンサンブルが一歩弱いという見方も出来ます。でもギター等の弦楽器についてはA級バンドにも大きな引けを取っていないと思うので、C級以下は勘弁してくれ…という人にもオススメ出来るだけのクオリティを備えていると思います。何と言ってもライブ本数こなして叩き上げられていって欲しい。全体を通して#3「The Serpent's Kiss」のイントロのように、その低音音痴っぷりに笑いを堪えるのに必死になるような甘い点も見られますが、曲作りの上手さが補完しているなかなかの好盤。
視聴はこちらからどうぞ
~どみね。~

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Best tune : New Jerusalem

イントロのCarry Onっぷりにあれ?と思うのも束の間、気持ちよい疾走開始!うひょ~♪Bメロで一休みしてサビで朗々とした大昇天メロディが炸裂!ヤターヤターラスト1分でテンポダウンしてエンディングだぞえ!とばかりに盛り上げる様も圧巻。10月中旬現在、私的2003年度下半期mostメロディアスな曲に認定。
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