1st
Bonn-Kelly / Journey To The End
右がケリーで左がボン

Track List :

1.Journey To The End
2.Hold On
3.Screw Up
4.BK-shuffle-
5.Time After Time
6.Fallen Leaves
7.7th Etude

評価 … ★★★★★★☆☆☆☆(良盤)

趣味以外何者でもないレビュー第2弾。Kelly Simonzの新作インストアルバム(ボーカル曲2つあり)です。GIT(ポール・ギルバートが校長のギター学校)の特別講師であり、日本最上級のネオクラシカルバンド(?)Blind Faithで知られるケリーさんが、同じくGITの大阪校特別講師のボンさんと共に、ジャンルの壁を突き破って超高速ツインギターをぶちかましてくれます。評価はクサメタルの部類ではないので2つ落としていますのであしからず。

どのようなアルバムかを一言で言えば「ノンジャンルのRacer X」とでもいった趣きで、ファンク・フュージョン的音像の上を縦横無尽に駆けずり回る様は愉快痛快。アルバム構成的に#1は6拍子や7拍子が入り乱れるプログレメタルの上に、ネオクラシカルなスィープ・速弾きが乗るタイプでこれはお約束とでもいうべき曲。#2はボーカル入りの曲でキャッチーなメロディを持つ王道アメリカンハードロックです。しかしソロでRacer X化。ありそうでなかったタイプの曲だと思います。#3はファンクですが妙にメロディ(というかコード進行だな)が気持ち良い。#4はタイトル通りのシャッフルナンバーで、スウィングするリズムにネオクラシカル。#5はファンクの歌モノ。ここまで来ると普段メタルに毒された思考回路が働かなくなり、普通に「うぉ~いえぇ~」って感じになってますわ。なんだこの楽しいアルバムは!ソロは当然Racer X状態。うっひょ。#6はジャズのスタンダード的ナンバー。後半から音が歪みピロリピロリとなりますが、この曲は箸休めとしてさらりと聴かせてくれます。そしてラスト#7は7弦ギターによる重めのネオクラシカルナンバー。メタルの音像のネオクラなのでインパクトは薄いですかね、、、ってそれはつまりBonn-Kellyの策略に嵌ったってことの裏返しでもあります。あっぱれ、やられましたわ。

ジャンルがどうこうでなく、ネオクラシカルギターが好きな人は聴いてみると面白いアルバムだと思います。ファンク・フュージョンと聴いて身構えてしまうような方にこそ聴いてみて頂きたいアルバム。というか俺だ。あっひゃっひゃ。ファンクだのジャズだの関係なく上質の、しかも聴きやすいメロディを持ったインストアルバムとして聴けてしまうような魅力があります。にしてもケリー氏さすがなり。視聴はこちらからどうぞ。
~どみね。~

Amazonで買えるバンドの作品一覧を見る

Best tune : Screw Up

アルバムを一度聴き通した上で聴きたくなるのはファンク版Racer Xであるこの曲。お約束ネオクラの#1も素晴らしいですが、聴き通した後は”一聴する前に求めるタイプ”のお約束パターンじゃ物足りなくなってる魔力。恐るべし。
トラックバックURL
http://www.xametal.net/impressions/tb.php/414
Topへ戻る

Xametal.net Review Script Ver 8.0-