1. Feral Blaze 2. Tellurian Crown 3. Self-Invoked 4. Torchbaerer 5. Final State Part II (Last Entry) 6. Thrown Off The Scent 7. Milestone 8. In The Dark Mist Of Winter
しかしながらこのバンドの凄い所は整合性の高いデスメタルチューンばかりではありません。#5「Final State PartⅡ」ではSentencedもびっくりの陰鬱系ゴシックメタルを、#8「In The Dark Mist of Winter」ではアコースティックな音像を中心にバイオリンで追い討ちをかけるなど懐が実に深い。#8ラストのギターソロではOpethの大傑作「Damnation」級の叙情性を見せてくれます。まぁ突如ゴシックをやったりするとアルバムに散漫な印象を残しかねませんが、そんな心配は一切いりません。デスメタルチューンとメロディの質が近いものがあるからなのか、自分達の音楽の方向性をしっかり見据えられているが故なのか、繰り返しになりますがホントに懐が深い。メロディアスさでは初期Soilworkの方が少々上ですが、音の整合性・アルバム通して飽きさせないという点ではこちらの方が気に入りました。にしても#2・#4・#6・#7辺りのメロディアスさは素晴らしい。「ほ~らメロディアスだよ~~甘くておいしいよ~」みたいな、媚びを一切感じさせないバランス感覚により成り立つ快感。菓子は甘けりゃいいってもんじゃないのさ、がっはっは。