4th
Apocalyptica / Reflections
エロイ

Track List :

1. Prologue (Apprehension)
2. No Education
3. Far Away
4. Somewhere Around Nothing
5. Drive
6. Cohkka
7. Conclusion
8. Resurrection
9. Heat
10. Cortège
11. Pandemonium
12. Leave Me Alone
13. Delusion
14. Toreador II
15. Epilogue (Relief)

評価 … ★★★★★★★★★★(神盤)

フィンランドというメタル先進国から来た正式メンバーは三人で、全員がチェロ使いという、弦楽器メイニアな皆様が電車の中で聞いたら鼻血吹き出してその海でバチャバチャ泳げそうなバンドの4th。ボーカルは前述したような構成のためいないのでインスゥトルメンタルアルバムとなっているが、個人的にはいない方が良いと受け取れた。確かにこの「寂寞」以外に形容のしようのないジャケットに相応しい、狂おしいまでの悲しみの旋律に嵐に、敢然とその存在を主張する慟哭のディストーションボイスが欲しくなったときもあったが、この世界には必要の亡きものであると気づいたのは何度も聞き直してからだったと思う。つまりディストーションヴォイスを入れることにより、どこかしら単調さをもつデスメタルにはまってしまうのがいやなのだ。インストアルバムである故に、ごまかしのきかないそれぞれの存在がはっきりと見えてくるこのアルバムは実に個人的趣向にはまるものであった。
彼らの音楽世界の根底にあるのは「鬱」の一文字につきる。チェロという楽器特有の音色を最大限に生かした楽曲群は「哀愁」といった文字に弱い人間にはたまらないであろう。具体的には1,4,9を聞けば判ると思う。そしてさらにもう一つのポイントはドラムの元SlayerDave Lomberdoのドラミング。3rdは未聴故に全作との比較の使用はないが彼の存在は大きいと断言できよう。単調でないそのツボを押さえたこのドラミングもあって、このバンドの音世界は新たな一歩を踏み出しているのではないだろうか。ちなみにピアノ、ヴァイオリン、トランペットといったいわゆるクサメタラーにはたまらないアイテムも各楽曲ごとに顔を出しこちらに一撃をくわえてくるので、はまる人は本当にはまるんじゃないでしょうか。憂鬱な時にはこれを聞くに限ります。個人的にDark Lunacyと同格かそれ以上

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Best tune : Drive

炸裂する哀メロ。激鬱
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