Dark Lunacy / Forget-Me-Not
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Track List :
1. The Dirge 2. Lunacyrcus 3. Fragile Caress 4. Through The Non Time 5. Defaced 6. Serenity 7. My Dying Pathway 8. Fiamm 9. Lacryma 10. Die To Reborn 11. Forget-Me-Not
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評価 … ★★★★★★★★★★(神盤) イタリアの管弦楽暗黒吟遊詩人ことDark Lunacyの2ndアルバム。音楽性はデスラッシュ・ゴシックの音像にヴァイオリン・チェロ等が鳴り響くという、基本的には前作の延長上にあるものです。
今作では#2「Lunacyrcus」で見られるようなメロディアスブラック的なリフワークが増え、”悲哀”というこのバンドの核となる部分に更なる進歩が見られます。アレンジセンスにも相当に磨きがかかっており、同じく#2で聴けるAメロのワルツに乗るツービートにバッキングリズムの妙には、ただクサメロ作ってるだけで消化能力のないバンドとの格の違いを感じます。Aメロ突入前の左右に振られるリフも幻想的。演奏面では淡白ながら淡白がゆえに冷ややかさを演出しているギター、ゴリゴリとスラッシュメタル然としたベース、バスドラ・スネア・ハットといった各パートがバンド全体を包み込むかのように、広いレンジにしっかり振り分けられたドラムサウンドと、全てのパートがしっかりしたプロダクションの下で気持ちよく響きます。
アルバム構成的にはPromo2002に収録されていた#4「Through The Non-Time」・#5「Defaced」・#10「Die To Reborn」の3曲がメロディアス方面のキラー、アーティスト性富んだ#2「Lunacyrcrus」、慟哭の#3「Fragile Caress」・#6「Serenity」デスラッシュ的な#7「My Dying Pathway」、といった感じで、それぞれの方面で上記3曲と同等かそれ以上のキラーを揃えてきたことにはもう閉口です。暗黒音楽世界に嵌った経験のある全ての方に対して、「一度聴いてみて下さい。」と自信を持ってススメられる作品に仕上がったのではないでしょうか。
音楽って聴いた時の環境というのもその媒体への評価を大きく左右するものだと個人的に思っているのですが、このバンドには雨が良く似合う。極上の音世界に加えて、イメージをより増幅させるであろう梅雨の時期にリリースされたのも何かの縁だと思います。夏が来る前にご賞味下さい。 ~どみね~
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Best tune : Serenity
音が耳を通して体を突き抜ける感覚に襲われました。 ただひたすらに物悲しくそして、、、美しい。
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