Seven Angels / The Second Floor

Track List :

1. Death Overture
2. The Second Floor
3. Breathless Years
4. Revelation
5. Decieving Time
6. The Wisdom of His Majesty
7. Purify
8. Mask of Sadness
9. Here I Am
10. From Hills and Woods

評価 … ★★★★★☆☆☆☆☆(地盤(Not bad))

ブラジル産、女性ボーカリストを擁するプログレッシブ・メロディック・スピードメタルバンドの1stアルバム。MEGAHARDよりリリース。曲によってバイオリン・フルートも活躍するタイプです。

アンジェラ・ゴッソウ(ex. Arch Enemy)、エリサ・マルティン(ex. 元<泣>Dark Moor)の登場以来さまざまな方面で増加の一方を辿るフィーメールボーカルを擁するバンドですが、現在表現手段は違えど上記2バンドに代表される”おっとこ前"な表現手法を持つバンドとNightwishEdenbridgeWithin Temptationに代表される"女性的"な手法を持つバンドの2つに大別され、特に後者は元来HR/HM=男性的な力押しな音楽であったものに"繊細さ”という選択肢を投げかけたことで大きな役割を果たしていると思います。

Seven Angelsですがどちらかといえば後者の表現手法を持つバンドで、このバンドのオリジナリティ(というほどのものでもないけど)として"女性的な"表現手法の中でも高音部でアメリカンTOP20系のポップな声を持つ"女性的な可愛さ"(おばさんだけど)が前に出ています。が、肝心のその"可愛さ"が曲に作用しているかと聞かれると・・・正直生きてないですね。おそらくボーカルもその可愛さを意図的に出しているわけじゃないと思います。本人はおっとこ前な声を出したいけどヘタッピがゆえ、みたいな。どの曲もサビがメロスピ的キャッチーさを備えているのでどマニアは喜んで聴ける物である思う一方で、プログレチックな曲の緊張感を能天気ともいえるボーカルが入った瞬間に削いでいる感を否めません。

んーでもまぁ上手く生きれば緩急の使い分けになる可能性もあるので、演奏陣の稚拙さ・ボーカルの表現力不足を次作で補えれば面白くなるかなーという期待は抱かせてくれます。今作もメロディ自体は結構良いものを持ったアルバムなので、Red WineOratoryが全然余裕で聴けるという自他共にクサメタラーの人は抑えといて損はしない(かもしれない)アルバムだと思います。
~どみね~

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Best tune : The Second Floor

一番ストレートな曲。なかなかいいんじゃないでしょうか。イントロに続く疾走パートがとてつもない期待感を抱かせてくれます。決して決して尻つぼみだなんて言いたいわけだけど。379辺りもメロディアスな佳曲です。
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