3rd
Athena / Twilight of Days
よくよく見ると内容に最高に適さないジャケだね

Track List :

1. Twilight of Days
2. Till The End
3. The Way To Heaven's Gates
4. Hymn
5. Your Fear
6. Falling Ghosts
7. The Highest Tide
8. Touch My Heart
9. Lord of Evil
10. Take My Life Away
11. End of A Life
12. Making The History

評価 … ★★★★★★★★★☆(仏盤)

RhapsodyFabio Lioneが在籍していたこともあるバンドの3rd。前作、前々作はプログレっぽい系統を演っていたが、3枚目にしてXaMetalへ大変身。しかし転調を多用したりするあたりにその影は色濃く残っており、その点において他のXaMetalバンドらとは一線を画しているといえましょう。Fabio LioneRhapsodyに専念するため脱退したことを受けて、ボーカルにはFrancesco Nerettiなる人物を今作では招いております。このFrancesco Neretti、線は細いがなかなか歌えているボーカルです。そしてこのたびのXaMetalへの路線変更に当たって、その線の細さがXaMetalお得意の哀愁たっぷり感を非常に良い方へ際だたせているので、べつにこのボーカルでもいいのではないでしょうか。イタリアンメタルの至宝Fabio Lioneの堂々たる歌唱と比べるだけといのはちと酷ってものです

さて、内容ですが、1からしていきなりやってくれます。哀愁たっぷりのサビメロもさることながら聞き所はGソロ。これにつきます。強烈な速弾きではなく、ゆっくりと長く長くのばすタイプのソロなのですが、これが涙腺刺激しまくりの素晴らしい一品。淡々と叩き続けているドラムにすらなにか悲しみを覚えます。続く2も疾走しております。Gが活躍してる1曲ですな。The Way To Heaven's Gates故か、なんか陽気なメロディもありつつも疾走したり止まったり忙しい3。間奏のピアノソロがやばいくらい美しい5などなどバラエティに富んでおります

そして個人的に最高に気に入ってる6。こいつは凄いです。出だしがドラムで、そのままの勢いで疾走していくわけなのですが、どこを切っても哀愁あふれるその雰囲気は弱いボーカルが好作用になり極上のものとなっております。そしてなによりサビメロの寂寥感が1を凌駕しています。イタリアンクサメタルの名曲ここにありといったかんじです。その後はサビがキャッチーな8、ドラムが叩きまくりのKeyが絡みまくり、サビがこのボーカルで良かったと思える91~10の曲名、メロディなどがいろいろからんでてシメに納得の、曲名ぴったりの終始悲壮感ただよう11、そして日本盤ボーナストラックなのに妙にいい出来で、間奏のKeyのもの悲しげな旋律が憎い12でこのアルバムは幕を閉じます

まずいいたいことは、音質が悪い!My Favorite DrummerのRoss Lukather様のスネアがポコポコいってるのはどういう事ですか?!イタリアの宿命なのでしょうがないのかもしれないけど、それで中身がいいものだからよけいに悔しい。まぁそれはそれとして、元プログレ路線だったこともあって個人の能力は安心して聞けてうれしい限りです。とくに前述したRoss Lukather様はいいですね。センスあります。イタリアンメタルならではのクサメロ、および哀愁漂う楽曲が全編に充ち満ちているこのアルバムは、全方位の人間に訴えかけるものではありませんが、クサメタラーであるのならば本当に必聴の一枚であるといえましょう。残念なことにこのアルバムを最後に彼らは解散してしまいましたが、いまもなお彼らを支持する声が根強いことからいってもこの一枚は評価こそされなかった、隠れた名盤であると思います

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Best tune : Falling Ghost

ドラムから始まる疾走チューン!極上のサビメロは切なすぎて切なすぎて・・・Francesco Nerettiの声がいい方に一番出てる1曲でしょう。
サビの直前に「I Can・・・」って入るのですが、そこが終盤になるにつれ、溢れ出る感情を抑えきれない!ってかんじになるので、注意して聴いてみてくださいな

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