2nd
Anorexia Nervosa / Drudenhaus
館、燃えてます。刻命館思い出しちゃった

Track List :

1. A Doleful Night in Thelema
2. The Drudenhaus Anthem
3. God Bless the Hustler
4. Enter the Church of Fornication
5. Tragedia Dekadencia
6. Divine White Light of a Cumming Decadence
7. Dirge & Requiem for My SisterWhore
8. Das ist Zum Erschiessen Schon
9. The Red Archromance

評価 … ★★★★★★★★★★(神盤)

身近な例をあげるとすればRhapsodyとは質の異なった邪悪なシンフォニックさを持つ仏産のシンフォニック・ブラックメタルの2nd。ボーカルのタイプがブラックにはよくあるシャウト型なのですが、その叫び声が尋常ではなく、終始わめき続けていてよく喉が壊れないものだと感心してしまいます。Cradle of Filthと比較されますが、こちらの方がなんか圧倒的な絶望感があって好きです。個人的に。

音はひたすら荘厳です。何個楽器が鳴ってるのかわかりません。バイオリンやら、キーボードが乱舞していてとにかく凄いことになってます。そしてそれらが狂気をはらんだ悲壮感を醸し出しているが故に圧倒する勢いがそこにあります。それこそ骨にまでしみこみそうな哀しみってヤツでしょうか。若干音楽性故に聞き取りづらいですが、個人的に耳を引いたのはそれに負けじとブラストを全開で叩きまくるドラムでして、この人なかなかの巧者でここぞといったタイミングで一気に盛り上がるのを心得ておりこのAnorexia Nervosaの勢いという大黒柱をしっかりと支えています。そんな豪華絢爛な中ひたすらに叫きまくるボーカルの声が時折断末魔の叫びに聞こえるのも無理はないかと。

終始バツグンの緊張感を伴って繰り広げられる彼らの世界はとかく素晴らしいです。狂気の世界を体感したい人にはオススメです。何故日本盤が出なかったのかが不思議

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Best tune : A Doleful Night in Thelema

ギターがずーーっと悲しげなメロディを奏でているので、ボーカルのシャウト故の悲壮感が限りなくかき立てられております。とくに中盤のギターのメロディが気づくとハマる。俺をシンフォブラにたたき落とした名曲

評価 … ★★★★★★★★★★(神盤)

真っ赤なジャケのAnorexia Nervosaの2ndフルアルバム。もう一曲目から疾走りまくり、ぶっ飛びまくりです。バックのギターのメロ、弦楽器の乱舞、VoのRose氏の叫び、何をとっても最高級!さすがお仏蘭西!音楽性的にはCradle of Filthと比較されまくりですが、このアルバムに関してはこっちの方が数段上。



ちなみにAnorexia Nervosaは医学用語(言語的にはドイツ語)で「神経性食欲不振症」。つまるところの「拒食症」であります。VoのRose氏のシャウトは聞いてると全部「I'll Kill You」とか「You Must Die」とかに聞こえてきますが歌詞世界もよく練られています。これはもう聴くしかないでしょうよ。





#1A Doleful Night In Thelema」「はいきなり彼らの全てを象徴してる曲ですな、何も言うことがありません。#2The Drudenhaus Anthem」「もキテるね、イントロから乱舞しまくりのバイオリンが最高。Rose氏の声は凶器ですね、人を殺せそうです。彼に「Burn!Burn!」とか叫ばれると本屋の雑誌コーナーに行きたくなりますw 一曲跳んで#4「Enter The Church Of Fornication」イントロからツボを連打しまくりのチャーチオルガン→疾走。こいつはやヴぁい。KeyのNeb氏、なかなかの仕事人です。#5「Tragedia Decadncia」前半部分は疾走のバックでピアノが哀メロをかき鳴らし続け、正に「荘厳」という言葉が良く似合う弦楽シンフォパートを経て、ひたすら美麗にひたすら暴虐に疾走り出します。これは圧巻→昇天。そして最後のアウトロの長く続くギター音からそのまま#6「Divine White Light of a Cumming Decadence」へ…、これまたいきなり激烈に疾走、そしてこの曲でもNeb氏が大活躍、全く聞く人を飽きさせませんね。そしてRose氏は普段のシャウトとは全く別のエモーショナルな歌唱を聞かせてくれます。この緩急のつけ方などは完全に同系の他のバンドと一線を画していますな。

本当にKeyのNeb氏のアレンジには頭が下がります。このアルバムには一気に聞かせるような魔力が封入されておりまして、一気に聞き終えると、死の淵から戻ってきたような感覚に襲われます。音なのに頭に退廃的な映像が浮かぶような…、そんな感じ…。よくわからん??まぁ聴けや



(シンフォ+哀メロ+絶叫)÷ブラスト×ヘドバン=∞

この公式は来年のセンターに出るんでよく覚えておくように。

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Best tune : Tragedia Decadancia

1, 2, 4と迷ったけどアルバムの中盤を中だるみさせずに彩るこの曲の貢献度は非常に大きいと思うのでこいつを選曲。各メンバーが良さを発揮しまくりなところが実にすばらすぃ。
特にピアノがねピアノ!ピアノって良いよね
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