Legend Maker / The Path to Glory

Track List :

1.Leonelda
2.Sands of Time
3.To Hell or To Heaven
4.Story
5.Moon Seasons
6.Last Chapter

評価 … ★★★★★☆☆☆☆☆(地盤(Not bad))

メタル未開の地コロンビアから出現したメロディックパワーメタルバンドの記念すべき1stアルバムです。コロンビアにどのようなメタルシーンが存在しているのかは知る由もありませんが、彼らのような元気の良いバンドが出てくることを考えると、南米にはメロディアスなメタルが深く根付いているであろう事が推測されます。

彼らの音楽性は、メロディアスなツインギターを主軸とし、KEYも絡めつつツーバスドコドコで疾走しながらハイトーンヴォーカルが被さるという、欧州産メロディックスピードメタルの様式通りで好き者にはたまらない作品です。演奏レベルも総じて高くヴォーカルも良く歌えているので音質がちょっと軽いですが、それ以外の点においては特にB級臭さを感じさせるほどではなく広くアピールしうるものであるといえます。

1曲目からギターのセンスの良さを感じさせつつ疾走し始めるところなど非常にオーソドックスながらも良くできています。歌メロにも演奏にも非常にメリハリがあり聴いていてストレスを感じさせません。当然厚みは余り感じさせないもののシンフォニックなキーボードも良い味付けをしています。そしてキーボードのソロパートもあったりしますがなかなかおもしろい音を出しています。ギターソロも熱い。

続く2はヘヴィなギターリフから始まるナンバーでちょっとミッドテンポぎみな曲です。ヲーヲーという漢コーラスが熱いですね。ギターがメロディアスな為聞き所がありそれ程に駅ら無さを感じさせることはありません。

そして3はのっけから明るいメロディが印象的な、北欧っぽさを感じさせる曲です。メロディだけでなく歌メロがコーラスで彩られてたりする感じあたりなども北欧メタル的であるといえるかもしれません。サビは疾走します。サビのメロディは疾走感十分でそのままカッコイイ間奏へと入っていきます。これがまた良いのです。彼らはそれぞれのパートで曲を聴かせるセンスがあるようで常に楽曲に正規がみなぎっている良い曲です。

4は11分超の大曲です。ミッドテンポで始まりしばらくそのまんまなのでどうなることやらと心配することはありませんが、ちゃんとサビで疾走してくれます。そしてスローなパートでのギターとキーボードの演奏はとても美しく、この曲はキラキラしたキーボードの音色もいい味を出していることが実感できます。ギターソロも堪らなく素晴らしい。長い曲とは言えダレることなく聴かせてくれます。

続いて5はシンフォニックさをちょっと表に出してみたイントロで始まる疾走曲で、ヴォーカルメロディはけっこうテンション高めです。サビのあたりはドライヴ感がありますね。スローなパートでの歌い回しも個性的で良いのではないかと思います。

ラストの6はこれでもかとばかりに弾きまくるインストが強烈なドラマティックな曲ですよ。キーボード大活躍(?)ということですね。アルバムを通して特に単調にはなっていないので飽きることなくこの曲まで聴き通すことが出来ます。幻想的な雰囲気を醸し出すスローパートもあります。で、終わり方はちょっと唐突。

全6曲で40分ほどのアルバムとなっておりもうちょっとコンパクトな曲多めな方がよいかな?と言う感じもしますが、一気に聴き通せて良いのかもしれません。アレンジ面やサウンドプロダクションなど改善の余地はあるものの既に多くの面で完成されたサウンドを作り出しており、メロディアスなメタルが好きな方には是非聴いてもらいたいと思います。



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Best tune : Leonelda

一曲目からして良くできた楽曲を持ってくるとはこれにて完全にノックアウトです。ドラマティックにスタートして激メロの洪水です。
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