Dagorlad / End of The Dark Ages
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Track List :
1. Intro 2. Zul’Dhar 3. The Revelation To Mallek 4. The Cauldron of Death 5. The Bulls of Itaros 6. Neflit Demon of The Depths 7. The Warriors of The Ancient Battle 8. The March of The Death 9. The Holy Battle of Vorneas 10. Epilogue
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評価 … ★★★★☆☆☆☆☆☆(数曲に光) ベルギー出身と思われるシンフォニックデスメタルバンドの2002年発売の2ndアルバムです。彼らは1997年に結成された二人組です。イタリアにも同名異バンドが存在するようですが、ダゴルラドというのは指輪物語に登場する地名であり、何かしらのコンセプトがあることも考えられますが、実際このアルバムはファンタスティックな物語から成るコンセプトアルバムのようです。
音楽性はBal Sagoth + Summoningといった感じの勇壮且つシンフォニックなものであり実際それっぽいインストでアルバムは幕を開けています。ただし当然の事ながらオーケストレーションはBal Sagoth並にショボい事は言うまでもないことかもしれません。
続く2も壮麗なシンセサイザーが鳴り響く中をデスヴォイスがかき回しつつドラムはパタパタと疾走(?)するといういかにもファンタスティックなものとなっております。そしてクリアヴォイスでの語りが入ってきて物語性を否応なく高めています。ギターはメタルっぽいなぁ。
そして3は犬かなんかが吼えているのでしょうか、そんな声と共に落ち着いた、それでいて不思議な感覚のあるファンタジー丸出しなメロディーとサウンドで始まり、語りを入れてみてヴォーカルが入ってくるみたいなパターンはホントに定石通りで彼らが何をやりたいかは痛いほどよくわかるのであります。裏で成ってるメロディーは美しくて◎。
4も同じような感じですが、こちらは疾走しております。やっぱりキラキラしておりましてなおかつこの曲では女声によるコーラスがうっすらと被さっていて叙情性を増していると言えるでしょう。
そして残りの曲も同じような感じであり特筆すべき点もないのでした。8は中継ぎなインスト曲でして、ラストの10は女声による語りで幕を閉じるという構成です。なんかこう平和そうな感じでして物語はきっと終結したのでしょう。
このようにシンセサイザーをふんだんに用いたシンフォニックな音楽であり、好きな人ならそれなりに楽しめるのではないでしょうか。私はBal Sagothがダメなのでこれも正直イマイチではありました。まずショボショボなオーケストレーションは物語性を出したいのはわかるのですが、正直ショボイだけであり聴いていてちょっと辛いのです。更にどの曲も男声による語り+デスヴォイスという同じ構成でありミッドテンポとファストテンポが交互になっているような構成なのですがはっきり言って飽きます。メロディに耳を惹くものもあるとは言え全体的に弱いですね。
Official Site
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Best tune : The Holy Battle of Vorneas
曲の終わりの方がカッコイイかな。
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