Dream Devoid / Aeons of Forgetfulness
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Track List :
1. ..In The Sky 2. Dreams In Void 3. Dreamweaver 4. A Song To Whisper 5. Leaves of Sorrow 6. Aeons of Forget Fullness 7. Not A Cloud... 8. Consequent Sins 9. Nebulous 10. Internal Battle
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評価 … ★★☆☆☆☆☆☆☆☆(茶盤) ギリシャ出身のメロディックパワーメタルバンドのデビューアルバム
ギリシャのくせに意外にタイトで硬派な演奏と、ややまともな音質にまず驚かされる。Keyもいるけれど、いかにもキーボードっぽいピロピロというわけではなく雰囲気に合わせて音色を変えて、前に出たりしっかりとバックを固めたりと実に大したもの。とりあえず微妙にメタルらしからぬイントロ1で不安をかき立ててくれるが、終盤のドラムソロから2へと雪崩れ込みAメロまでの緊張感にはかなり高揚させられる・・・けどボーカルが入った瞬間に膝カックンを綺麗に決められたような状態に陥ってしまった。うわーやっちまったよ
2では中音域とかで「うまへたかな?」と思わせたりするんだけど、それは明らかに事実誤認で後半に向かうにつれヤバくなっていく。恐怖のボーカル大活躍チューン9では低く渋く歌ってるところに突然「ハァーイ!(ハイテンション)」とか 「ハハハハーッ!(ハイテンションOver Limitな笑い声)」とかぶちかましてくるのでちょっとなんというか、バンドメンバーはレコーディング中になんの疑問も持たなかったのかどうか気になる。演奏がそれなりに格好良いため、一人で斜め上を躁気味に走っていくボーカルの彼がとにかく目立ってしょうがない。笛の音、ピアノの絡みがある透明感がたまらないバラード4では女性ボーカルとおぼしき人が参加しているのだがこのひとのほうがよっぽど上手い。今すぐメンバーは彼女をスカウトすべきだと思う
さらにボーカルが悲惨になっていくのをカバーするためか、後半にいくにつれインストが増えていくのだが、その出来がまた結構良いので、逆に「こいつさえいなければ」という思いを具体的には78%ほど増してくれる。Gがかなりいけてるフレーズを弾きまくったり、それに絶妙に絡むKey、一本調子にならないように頑張ってるリズム隊がいるというのに、波打ち際で砂城を作るがごとくまさにそれらの努力が水泡に帰しているので悲しいことこの上なし
ここにまた新たなる「ボーカルに足を引っ張られて、一緒に泥沼に引きずり込まれている悲惨なバンド」が誕生したのでした。可哀想に。俺はボーカルなんて気にならないぜ!っていうクソメタラーを地で行く勇気ある方は是非挑戦してください
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Best tune : Dreams In Void
バンド名を冠するだけあって長めですが、起伏があっていい感じです。とくにGが格好良いです
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