Orion Riders / A New Dawn
元エヴァヲタの呟き「え、綾波??はっ!!うわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Track List :

1. In Memory
2. Whispers
3. A New Dawn
4. Leave The Shades Behind
5. Lacrimae Angeli
6. Light And Dark
7. Life's Best Days
8. Nocturne
9. Old Symphony

評価 … ★★★★★★★★☆☆(岩盤(Great))

イタリアのメロディック・プログレッシブ・スピードメタルバンドによる、2003年リリース自主制作1stアルバム。ニュアンスとしてはSecret Sphereの構築感とAngraのメロディの間の子という感じでしょうか。壮大にして構築美溢れる楽曲にスピード感を同居させている時点でもろ好みなので、少々甘めのレビューになるかもしれません(笑)が、自主制作の段階で既に大御所の風格さえ佇ませている様に2世議員は泣いてパパの元に逃げ出すでしょう。

内容は#1がプログレメタル的なシンフォSE、#5はアカペラによる教会音楽のような繋ぎ曲、#8Adadioがアルバム冒頭に持ってきそうな壮大なSEなので、いわゆる曲の体裁を保っているのは6曲。ちょっと物足りなさを感じるかもしれませんが、1曲1曲の密度が濃いので、あともう一品欲しいかもと思う腹8分目までは食べさせてくれます。

一般的にこのアルバムはプログレメタルと言われるのでしょうが、XaMetalerの同士の方々も妙な心配は要りません。上記3曲とバラードの#7以外は大体においてサビで裏打ち疾走やら、ツーバス×ハーフテンポのスネアやらでクサク疾走してくれます。様々なパートが入れ替わり立ち替りする#3も、Angraと同方向の叙情性を孕んだ大サビが登場する4:00から、待ってましたとばかりフルスルットルでラストまで飛ばしてくれます。「えーでもじゃあ4:00まではクネクネしちゃうんじゃねーの?」っていう、疾走一直線メロスパーは放置させて貰いますが(^^;)、#6#9もイントロで爆発後、様々な展開を見せつつもスピード感を損なわない構築性に拍手喝采だし、#2は他の曲に比べればストレート目の曲なので普通にメロディの秀逸なメロパワとして聴けることと思います。メロディからジャケ通りのイメージが浮かぶ悠然としたバラードの#7では、ボーカルの存在感がよりいっそう際立っており、ラストに向かう前の骨休み以上の役割を果たしています。

演奏面ではどのパートも全く不安材料はありません。というわけで特筆したいのはボーカル。Angraの歴代ボーカリストのおいしいとこ取りです。エドゥ・ファラスキの伸びやかさと艶やかさ、アンドレ・マトスの高音での歌い回しを見事に融合!!と書いても大袈裟ではないと思います。何度も書きますが、自主制作でこれだけの曲作りが出来てしかも抜群の演奏力を持っているとなれば、サシャ・ピート辺りの手に掛かればイタリアを代表するバンドに伸し上がるのも時間の問題でしょう。

2004年1月23日にLion Musicよりレーベルデビューとのことですが、これはそのまま輸入しても余裕で売れますよ。自主制作の現状でSecret Sphereと良い勝負しているのは恐ろしいことだと思いますが、次作であと一歩展開にメリハリを付けて疾走パートの強調に成功出来たら、Angra越えもありえない話ではないと思います。Theocracy同様、次代の大物扱いさせて頂きますわ。Great!!!
~どみね。~

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Best tune : Old Symphony

ネオクラシカルなイントロに続くリフの突進感・曲展開、どの要素をとってもA級バンドの決め曲レベルの出来ではないでしょうか。末恐るべしOrion riders・・・
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