Review Serpent / Bloody Gates

Serpent / Bloody Gates
Official Site	Track List : 1. The Abyss of Time 2. Bloody Gates 3. Angel's Grave 4. Siren Night 5. Erase Me 6. Serpent 7. Sea of The Silence 8. Hades 9. Tears of A Mermaid 10. Last Serenade
評価　…　★★★★★★★★☆☆(岩盤（Great)) 神戸出身のメロディアス・シンフォ・デスメタルバンドの1stフルDemoアルバム。ドラムは酒鬼薔薇聖斗です。嘘です。ごめんなさい。デモなので当たり前ですが、少々奥ばった感のある篭もり気味なプロダクションから溢れ出てくるのは、、、叙情的な悶絶フレーズの数々！！一聴して思うのは何よりもメロディが秀逸。そしてデモとは思えないほど上手い弦楽器陣(Drは打ち込み?)、緩急付いた抜けの良いデス声、バックを飾り付ける程度ながら、世界観を演出するのに一役買っているピアノ・ストリングス等々、これら全てがミックスの段階で非常にバランスよく均整が取られているのが印象的です。メロディの質としてはノーマルボイスで大仰に歌えば宝塚だろう(･∀･)的な、美しく、しかし慟哭に攻め立てる、伝統美として過去数十年に渡って日本人の琴線を響かせてきたタイプのものです。その宝塚チックなメロディは９０年代にヴィジュアル系に姿を変えて脈々と生き続けてきたのですが、ここ数年においてBlood Stain Child・AblazeそしてこのSerpentと、北欧メロディックデスメタルを基調にしたバンド群がメタルフィールド内に導入するようになり、さらなる進化の予兆を感じさせてくれるようになってきました。 …って大袈裟だなこりゃｗ　JARO行き決定。でもやはりというかヴィジュアル系出身みたいこのバンド。とにかく、プロダクションに改善の余地は見られるながらも、溢れ出す才能の片鱗を10曲の中に眩いくらいに凝縮させた一枚だと思いました。一つだけ不満に思ったのは曲が長いことでしょうか。#2「Bloody Gates」・#4「Siren Night」といったイントロで勝負ありのボルテージ爆発曲が、1曲終わる頃にはボルテージが8割位になっているのが惜しくてならないです。#3「Angel's Grave」・#5｢Erase Me｣らミドルや疾走が入り混じる曲でも、削ったり反復減らしたりした方がいいんじゃね？ってパートが結構ありました。何はともあれ、”これより先”にさらに凄いもの作ってくれるバンドであると確信して評価は岩盤止まりにしましたが、Serpent、応援させて頂きます。これは良い。気に入った！！～どみね。～
Best tune : Sea of The Silence メロスピ的なイントロ聴いた瞬間に虜になりました。切れ味抜群のChildren of Bodom的なリフ・ソロワーク、ワルツに乗る泣き泣きのメロディ。4分30秒にSerpentのおいしいところが凝縮されたこの曲をベストチューンに。これでもかと繰り広げられる悶絶ワールドをご堪能あれ。どれか1曲だけ選べって結構大変でした、良い意味で。
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